顕在化しているニーズを満たす商品の開発はもちろん大切ですが、世の中にまだ存在しない商品を生み出して、お客さまの潜在的なニーズを満たすという視点も持たなければなりませんよね。
本当にその通り。商品開発の醍醐味は、画期的なことを成し遂げることにあると思います。なので、より多くのニーズを把握するためにも、お客さまの声をすくい上げるチャネルを広げていかなければならないと考えています。そうでないと、マーケットにないオリジナルな商品を開発するのは難しいですから。そういう意味で、「ひとまとめバッグ」は一つの成功事例だと思うな。
ありがとうございます!「ひとまとめバッグ」とは、リビングのテーブルの上に散らかったモノを一旦収納するためのバッグで、ネットアンケートから着想を得た商品です。共働き世帯の方々からリビングの写真を募集したところ、子どもの教科書や仕事用のパソコン、文房具などがテーブルに散乱している家庭が多かったんです。リビングは安らぐだけの場所ではなく、お子さまの学習や在宅ワークなど使用用途は多様で、何かと散らかりがちなんだなと気づきました。そこで、テーブルで食事するときだけ散らかったモノをまとめて別のところに置く、動かせる収納があればいいなと考えたんです。そこからバッグ型の収納を思いつきました。
これは傑作だよ。「ひとまとめバッグ」の価格は税抜980円に設定しました。4桁だと手が出にくいけれど、3桁だと衝動買いできるという顧客心理を突いたんです。DCMの商品はマーケットで最安値をめざすのではなく、ポピュラープライスで「安かろう悪かろう」ではない、用途・機能に見合った価格設定を心がけています。
このボリューム感且つ側面にはポケットがついている機能性の高さで1,000円を切るのは、かなりお値打ちだと思います!実験的に販売したところすぐに完売するほど好評だったので、最適な価格設定にはいつも感謝しています。