夏の終わり、困った様子の老夫婦が訪れた。
チェーンソーの刃が緩んで使えなくなってしまったという。
覚えたばかりで自信がなかったが、力になりたい一心で直し方を伝えた。
「ありがとう!」の言葉に、この仕事の意義を感じた。
ある日、「帰宅途中に自転車が壊れてしまって……」とお客さまから声を掛けられ、10分ほどで修理をした。
すると、「お願いしてよかった」と驚くほどに感謝をいただいた。
私にとっての当たり前の仕事は、お客さまにとっての特別なのだと知った。
勘違いで誤ったサイズの収納棚をご購入されたお客さま。
ワクワクしながら組み立てられたのに、
誤ったことに気づいたときの気持ちを考えると胸が苦しくなった。
目の前のお客さまに喜んでもらいたいから、真摯に対応した。
お客さまが見やすいように設置方法を変えたクレジット決済端末。
でも、レジ担当の従業員からは見づらくなってしまった。
店舗の従業員と対話をしながら何度も検証し、解決方法を探った。
それが、お客さまと従業員の快適さにつながるから。