入浴補助用具浴室で使用する福祉用具
安全で快適な入浴のために!
入浴は身体を清潔にするだけでなく、ストレスを解消したり、新陳代謝を高め、気持ちや身体を爽やかに保つための大切な行為です。
しかし、浴室の中は滑りやすかったり、段差があったりと足腰の弱った高齢者や身体の不自由な方にとっては危険な場所がたくさんあります。
家庭内事故で浴室での事故は非常に高い割合を占めています。
そのため、浴室内での福祉用具導入による環境整備も、とても重要です。
浴室で使用する福祉用具
- 入浴いす
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入浴用いすは一般的にシャワーチェア(シャワーベンチ)とよばれ、洗体・洗髪の際に座るいすです。
立ち上がり能力が低下した人が使用するためのものです。種類
- 背なしタイプ、背つきタイプ、肘掛け付きシャワーチェア(回転・跳ね上げタイプ)、折りたたみタイプ
- 浴槽台
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浴槽台は、浴槽内での立ち座りを安易に行うことができるようにしたり、浴槽への出入りを楽にするための物です。
浴槽台の特長
- 1. 立ち上がりがしやすくなる。
- 2. またぎやすくなる。
浴槽台の欠点
- 1. 浴槽台の上で方向転換するには足場がせまくなる。
- 2. 浴槽台にのると、浴槽内に段差が生じる。
- 浴槽用手すり
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浴槽用手すりは、浴槽の縁にはさみこんで使用する手すりです。主にまたぎのときに使用します。
注意
- 浴槽の縁が広すぎたり、強く締め付けるとへこむ材質の浴槽、
浴槽の幅がななめになっていてうまくはさむことができない場合には、
取り付けることができません。
- 浴槽の縁が広すぎたり、強く締め付けるとへこむ材質の浴槽、
- バスボード
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バスボードは浴槽のふちにまたがせて、座った姿勢で浴槽の出入りをするためのボードです。
選ぶポイント
- 浴槽の外寸や内寸を調べて、そのサイズに合ったものを選びます。また、入浴中に設置したり取り外したりしますので、介助者ができるかどうかも検討しましょう。
バスボードはできるだけ薄く、軽い物がよいでしょう。
さらには、滑りやすさと回転のしやすさも選ぶポイントとなります。
- 浴槽の外寸や内寸を調べて、そのサイズに合ったものを選びます。また、入浴中に設置したり取り外したりしますので、介助者ができるかどうかも検討しましょう。
- すべり止めマット
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すべり止めマットは、浴槽の中に敷いて、立ち上がる時のすべり止めや入浴時の着座姿勢を安定させ、おしりが前方にずれるのを防ぐ目的で使用します。
(特に、麻痺がある方の場合には、患部の足が浮きやすいので、入浴姿勢を安定させることによって、入浴時の不安を解消することにもなります。)立ち座りの時のすべり止めだけでなく、入浴姿勢を安定させ、おしりがずれて足が浮かないように、すべり止めマットの大きさも大きめの物を選ぶとよいでしょう。
すべり止めマットには、吸盤式と据置式があります。
- バスリフト
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バスリフト(浴槽内昇降機)は、浴槽に取り付け、座面部分が上下に昇降し、浴槽内での立ち座りを補助するためのものです。
注意
- 浴槽の出入りは、座位またぎになりますので、座位またぎを補助するためのものではありません。