2025.12.18 ポインセチアや胡蝶蘭をもらったらどうすれば?基本的な質問にプロが答える
Q:まず何をすれば?
A:ラッピングやリボンが付いている場合、まずラッピングを外しましょう。ラッピングが蒸れの原因の一つになり、土や葉の状態が確認しづらくなります。
そして置き場所です。冬の間は日当たりの良く、通気性の良い暖かい室内に置きましょう。ポインセチアはクリスマスシーズンに人気の植物ですが、メキシコ原産の熱帯植物なので、シクラメンと違って寒さに強いわけではありません。目安は最低でも10℃以上保つように、窓際に置く場合は夜の冷え込みに気を付けましょう。
鉢に植えた状態で入手したのでしたら、冬の間は植え替えずそのままで大丈夫です。寒い季節はほとんど根が伸びません。暖かくなってから切り戻しや植え替えを行うと良いでしょう。(ビニールポットの場合は蒸れるので、同じぐらいのサイズの鉢に土ごと移すか、ポットごとお気に入りの鉢に入れてあげましょう。)
Q:来年も赤くなる?
A:日中が明るく夜が暗いお部屋に普通に置いているポインセチアは、色は赤くなりますが、クリスマスシーズンではなく2月頃になります。一日の日照時間が一定時間を下回れば、ポインセチアは季節が来たと思って赤くなるのですが、日本ではそれが2月頃に該当する地域が多いです。
そのため、クリスマスシーズンに赤くなってほしければ、季節を勘違いさせる必要があります。9月頃から、昼間の一定時間以外は段ボールなどをかぶせて、13時間以上暗い期間を作ってあげる「短日処理」と呼ばれる作業が必要です。夕方17時頃に段ボールをかぶせては朝8時頃に取ることを2か月ほど繰り返すと、かなり根気の要る作業です。
クリスマスにこだわらなければ、自然なままでも良いかもしれません。何かと花の少ない2月に、お部屋を彩ってくれるかわいい存在になります。
Q:大きくなる? 寿命はどれぐらい?
A:原産地では低木として3mにもなると言われるポインセチアですが、日本では室内に鉢植えで育てるのがほとんどなので、大きさをコントロールできます。一般的に,30~70cmぐらいが飾りやすいサイズ感です。
ポインセチアの成長に「剪定(切り戻し)」が重要です。大きさをコントロールするだけでなく、弱っている株や間延びした株を整理して茂らせる効果もあります。風通しがよくなり、枝が分岐してボリューム感が出やすくなります。
暖かい季節(4~5月頃)に剪定を行いましょう。冬の間に枯れたと思っても、春に地際から2~3節残すようにカットし、新芽が出るのを待ちましょう。元気な株でしたら、硬めの葉を2~3枚残してカットし、カットした枝を挿し木にして増やすのも楽しみの一つです。
ポインセチアは、寒さや夏の高温多湿を注意すれば意外と強い植物です。適切に管理や剪定を行ってあげれば、5年以上楽しめることも珍しくありません。
Q:まず何をすれば?
A:贈り物用の胡蝶蘭がキレイにラッピングされている場合、蒸れの原因になりますのでまずラッピングを外しましょう。背面に支柱があることも多いので、支柱自体はそのままに、支柱と苗を固定している紐やテープがあったら取り外しましょう。
複数本立ての立派な胡蝶蘭の場合、1本の株が1つのポットにそれぞれ入っていて、複数個のポットが鉢にまとめて入っていることが多いです。ラッピングを外す際にしっかり確認しましょう。冬は植え替えせずそのままにしますが、水やりの際はふんわり土全体を濡らすのではなく、それぞれの株元にちゃんと与えるようにする必要があります。
重要なのは置き場所です。暖かく、直射日光ではなく木漏れ日程度の光があり、風通しが良い室内。人間が快適だと思う環境が胡蝶蘭にとってもちょうど良い環境です。湿度は日本の場合ほとんど心配はいりません(冬の暖房による乾燥だけ気を付けて)。
