2025.11.28 観葉植物の冬越し 室内管理の心得3箇条&トラブルQ&A
水やりの頻度とタイミング
冬の観葉植物の土はいつもより乾燥気味に管理するのが鉄則です。冬は土が乾きにくくなるので、夏のように水やりをしてしまうと根腐れを起こす原因になります。水やりの頻度を減らし、土の表面が乾いたらさらに数日~1週間ほど待ってから、受け皿に水がしみ出す程度に与えましょう。受け皿にたまった水も根腐れや虫の原因になるので都度捨てましょう。
最も重要なのは、土の状態や乾き具合をよく観察すること。場合によっては土の中の水分量を測ってくれるアイテムを活用するのもおすすめです。
また、置き場所は風通しのよい場所にすれば、湿った土がちゃんと乾くので根腐れ・土カビ防止になります。換気しにくい場所では、サーキュレータ等を使って空気の流れを作ることも大切です。
Q. 葉が黄色くなって落ちてしまう原因は?
A: 寒暖差の激しい場所に観葉植物を置いておくと、葉が落ちてしまうことがあります。また、乾燥しすぎや水のやりすぎで根腐れが起きてしまった場合にも、葉が落ちることがあります。
一方で、ウンベラータなどの熱帯観葉植物は寒くなると落葉し、休眠状態になることもあります。葉が落ちても必ず枯れてしまったわけではありませんので、枝の様子をよく観察し、水やりは少なめにして室温の比較的に安定した場所に置きましょう。暖かい季節になれば、新しい葉が出てくれるはずです。
■葉の傷み方と原因の一例■
・葉の先端、縁が枯れこんできた →水不足、葉の乾燥・葉が丸まる、うなだれきた →水不足、葉の乾燥、根腐れ
・葉が所々黄色くなってきた →寒さ・日照不足など環境悪
・葉色が全体的に薄くなってきた →肥料(チッソ)不足
Q. 観葉植物が倒れそうになってきた。対処法は?
A: 根腐れの可能性があります。例えば、気温が10℃以下の環境で水を与えてしまい、茎が凍傷になり地際の部分が腐ってしまった、または水の与えすぎで根元が腐ってしまった、など。植物の根元や地際の部分を良く観察し、黒ずんでいないか、ニオイしていないかを確認しましょう。腐った部分があれば、土から一回出してその部分を切り落とし、新聞紙などに包んで日陰で少し乾燥させ、新しい土に植え替える必要があります。
また、寒さや日照不足で株が弱くなり、徒長して茎や幹が支えられなくなっている可能性も。この場合、まずは明るくて暖かい場所に移動し、土の乾き具合に応じて水やりを調整し、春になってから剪定や肥料やりなどを行いましょう。
Q. 虫が湧いてしまったときはどうする?
A: 外に置いていた観葉植物を室内に入れる時に、虫も一緒に持ち込むことが多いです。虫を発見したら早めの対処が肝心。室内でも使える薬剤を使って退治しましょう。土から湧くコバエについては専用対策グッズもあります。
できれば、室内に取り込む前に事前に虫対策をしておきたいものです。有機質の少ないきれいな専用土を使うなり、取り込む2~3週間前に、オルトランなどの薬剤を土に撒いて事前に虫退治するなど、できるだけ虫のいない状態を作ってから取り込みましょう。
鉢ごとバケツに小一時間ぐらい漬け、土に潜んでいる虫を追い出す。室内に取り込む前も、部屋で虫を発見した時にも使える方法です。追い出した後はしっかり水を切り、土を乾燥させましょう。
