2025.01.17 庭付き戸建てが危ない?侵入犯罪からお家を守る防犯のチェックポイント

「セキュリティ」「防犯」が話題なこの時期に、狙われやすいお家の特徴と防犯のチェックポイントを今一度確認し、対策していきましょう。
侵入の際に通ることの多い「庭」。狙われやすいお庭はどんな特徴があるのでしょうか。一言でいうと、「侵入しても見つかりにくく、忍び込みやすい庭」です。例えば、
●庭木や塀が高く、外からの見通しが悪い
●庭木や物が散乱し、手入れがされていない
●夜は暗く、物置の影など隠れる場所がある
●門扉などがなく、誰でも自由に出入りできる
●2階への足場になるものがある(物置やエアコンの室外機、塀、カーボードの屋根など)
外から見えづらく、雑草や木が茂っていて、物が多くて隠れる場所がたくさんあるお庭は、侵入者にとって好都合です。庭の中に入ってさえしまえば、人目を避けることができ、近隣から通報されるリスクも減ります。
対策
塀や柵は、「見通しがよく、簡単に乗り越えられない高さで、すり抜けられず、上方への足場にならない」ように作りましょう。生垣なら、とげのある低木が効果的と言われています。庭木の手入れもこまめに行い、見通しをよくしましょう。門扉やインターホン等をつけ、敷地内に簡単に出入りできないようにしておくとより安心です。
戸建て住宅の場合、窓からの侵入が約6割を占めています。特に庭に面した大きな窓が1階にある場合は要注意。自宅の窓はこのようになっていませんか?
●塀や庭木などで見通しが悪い
●破壊しやすい単板ガラスや網入りガラス
●ロック付きクレセントではない
●補助錠を取り付けていない
●近くに足場となるものがある
●窓枠や格子が古い/弱い(力技で破壊されやすい)
対策
大きな掃き出し窓は、防犯性能の高いガラスに変えるか、破壊を防ぐための防犯フィルムを貼って対策しましょう。防犯フィルムは部分貼りではなく、ガラスへの一枚全面貼りすることで窓の打ち破りを効果的に防いでくれます。部分的にしか貼られていない場合、貼っていない箇所からガラスを割って侵入されるリスクがあります。
窓のクレセント錠はロック付きのものに変えて、補助錠などでしっかりとガードしましょう。補助錠は様々なタイプがありますが、なるべく上かまちに取り付けるタイプにすると、こじ開けられにくくなります。
玄関や勝手口からの侵入は、強引で短時間でこじ開ける手口が増えているそうです。このような玄関・勝手口は要注意!
●見通しが悪い、またはまわりが死角になっている(特に勝手口)
●錠前(施錠箇所)は1つしかない
●扉や周りにガラスがはめ込まれている(破壊され解錠しやすい)
●ピッキングに弱い錠
●勝手口は玄関より防犯性能が弱い、または簡易的なドアになっている
●鍵は屋外のどこか(郵便受け裏、植栽の下など)に隠されている
対策
とにかく頑丈なドア、性能の高い錠前にしましょう。特に勝手口は、通りに面していないことが多く死角になりがちで、侵入されやすいので注意が必要です。
ドア錠を防犯性能の高いものに変えるか、防犯性能の高い補助錠を付けましょう。ドアのすき間にガードプレートを付けることも有効です。ドアまわりにガラスがある場合、防犯フィルムを貼りましょう。植栽の位置を変え、周囲を整理整頓し見通しを良くするだけでも役立ちます。
侵入者は「音を立てる」「まわりが明るくなる」ことを嫌います。お家まわりは暗くなっていませんか?
●特に夜にお家まわりが暗い。庭にライトがついていない
●裏口などから音を立てずに忍び込めるルートがある
●侵入されても隠れられる場所がある
●防犯カメラなどは設置されていない
対策
人の動きによって「光」と「音」が出るようにしましょう。手っ取り早いのは、センサーライトを設置することです。入口だけでなく、裏口ドアや大きな開口部の窓にも設置すると、通る人の存在を知らせてくれます。庭園灯などで普段から夜間の庭を明るくすることも、侵入する心理的なハードルを上げることにつながります。
歩くだけでジャリジャリと大きな音が鳴る防犯砂利を敷くのも有効です。特に人目につきにくい家の裏側やトイレ・浴室の窓の下、物置の近くなど、ピンポイントで防犯砂利を取り入れるのがおすすめです。
防犯カメラを導入する場合、「庭全体が映る」「防犯カメラが設置されていることをアピールする」ことを意識しましょう。窓・ドアの破壊や開放を検知し、アラーム音で知らせてくれる警報装置もあるので活用しましょう。