2018.11.30 【How To】障子紙の貼り方～その１　のり貼り編（動画あり）

ホームセンターに勤めているとよくお客様に聞かれる「障子紙の貼り方」。どの種類の障子紙を選ぶ？どうやってはがす？どうやって貼る？しわができたらどうすればいい？．．．などなど。確かに、プロの職人ではない我々一般人には、障子紙を貼るのにハードルを感じやすいかもしれません。そこで、主要な障子紙の貼り方3種類について、それぞれの動画を作りました。動画とともに、貼り方のポイントや注意点を3回に分けてご紹介します。

障子紙の貼り方、第一回目の今回はのり貼り編。のり貼り障子紙を貼る際に用意するものは：

・障子紙
・障子用のり
・仮止め用テープ（マスキングテープなど）
・カッターナイフ
・カット定規
・霧吹き
・水

意外と細かいですね。でも、いまはホームセンターなどで、このような初心者向けの「障子紙貼り工具セット」が販売されていますので、お気軽にご活用ください。

障子を平らな面に置き、貼る位置を決めて、マスキングテープなどで仮止めします。この時、紙の滑らかな面（巻いてある外側）が接着面なので、間違わないようにご注意ください。

仮止めした障子紙を障子桟の片側に巻いたまま置いておき、桟に障子用のりを付けていきます。障子用のりには、「水溶きタイプ」と「スティックタイプ」があり、それぞれの付け方を説明します。

のり用トレーや容器にのりをとり、水で溶かしてよく混ぜた後、刷毛の側面を使って、桟に置くようにしてのりを付けていきます。（塗料や塗り絵感覚で塗らないようお気を付けください。）

スティックの先端を桟にあて、スライドしながらのりを付けていきます。修正テープや文具ののりを使う感覚で、初めての方でも簡単にできます。

のり付けが終わったら、先ほど桟の外側に巻いて置いてあった仮止めした障子紙をクルリと転ばしながら、貼っていきます。

端まで貼ったら、のりが乾いていないうちに、手の甲で中心部から外に向かって、空気を押し出しましょう。

最後は余分な紙をカッターで切り取れば完成です。この時カット定規を使いましょう。切る時は、刃先を少し寝かせるとよく切れます。刃先をあげずに、定規を動かしながら切るようにしましょう。

のりの付け具合は均一じゃない場合がほとんどなので、のりが乾いたら、障子紙を引っ張る力が不均等になり、しわが生じます。のりが乾いてから、障子紙全体に薄く、均等に霧吹きします。乾けばしわはある程度なくなります。

それでは、一連のステップを動画で見てみましょう。

和紙製障子紙の場合、のり部分に水を含ませた刷毛でしっかり湿らせて、10分ほど時間をおいてからゆっくりはがすと、きれいに剥がれます。プラスチック製障子紙は水で濡らすのではなく、ドライヤーなどでのり部分を温めて、ぱりぱりにしてきれいにはがすことができます。その場合、熱がこもらないようにゆっくりと慎重に進める必要があります。

その手間がかからないために、専用のはがし剤があります。ワンタッチ式でとても手軽なので、ぜひ試してみてください。

以上、のり貼り障子紙の貼り方をご紹介しました。次回は、両面テープ貼り障子紙の貼り方を動画付きで紹介します。お楽しみに！