クワガタムシの飼育方法・豆知識
①直射日光の当たらない涼しいところを選んで、できるだけ自然に近い状態で飼育してください。
②プラケースは少し大きめを用意すると便利です。逃げ出さないようにふたがしっかり閉まるものを選んでください。
③信頼できる良質のエサを十分に与えることが大切です。(虫たちは食べ過ぎることはありません。)
④中ケースでオス2匹・メス4匹くらいが目安です。(20度以下になると冬眠の準備を始めます。)
⑤昆虫ウォーター(栄養保水液)でマットの湿度の管理をすることが大切です。
⑥マットの上に落ち葉を10~20枚ぬらして入れると、虫たちはマットと落ち葉の間で休息し、長生きすることが実証されています。(落ち葉は公園などで集めることができます。)
クワガタムシの産卵は種類によって異なるため、朽ち木の中で産卵するコクワガタ・ヒラタクワガタ・スジブトヒラタクワガタ・オオクワガタについて記しておきます。
①産卵を目的とする場合は、太めの朽ち木を3時間ほど水に浸してケースの下に多めに敷き詰め、朽ち木の間やその上に昆虫マットを埋め込みます。
②メスはキバで朽ち木を傷付けます。7月後半~9月始めに朽ち木の中で産卵します。産卵後、約1週間で1令幼虫になります。(卵は約15~20個。)
③昆虫マットの下に埋めておいた朽ち木を、10~11月ごろ取り出して静かに割り幼虫を取り出します。
④クワガタムシの幼虫の皮膚は弱く、またケンカ好きなため、取り出した幼虫はカブトムシの幼虫のように一緒にできません。(キバで皮膚をかみ合って死んでしまいます。)
⑤幼虫はくぬぎマットを入れた牛乳びんやガラスコップに1匹ずつ別々に入れ、紙でふたをして輪ゴムで止めておきます。
⑥幼虫はコップのままで2週間くらいは大丈夫です。この後は幼虫の育て方を参考にしてください。
①プラケースの(中)くらいの容器を用意してください。
②朽ち木を水に3時間ほど浸してからケースに2~3本入れます。
⑤直射日光の当たるところや窓際などは、朽ち木やマットの腐食が進んで幼虫のエサにならなくなりますので避けてください。
⑥上記のセットができ上がった時、乾燥状態を調べるため重量を量ってケースに書き入れておけば、後の水分量の参考になります。(それ以上水分を含ませないでください。朽ち木が腐り過ぎてエサにならず死んでしまいます。少し乾燥気味の方が良いようです。)
⑦乾燥を防ぐため本体とふたの間に穴(直径1mmくらいを4~5カ所)を開けたビニールか新聞紙を挟んでおきます。
⑧夏場の置き場所はできるだけ冷暗所が良く、35℃以上のところに置かないでください。
⑨11月末の気温が20℃以下になったころにエサを食べず冬眠に入ります。(冬場に27℃に保温すれば早く成虫になります。)
⑩翌年3月ころより活動し、5~8月にサナギ、成虫となりマットの上に出てきます。土まゆ(空洞)を壊すと脱皮できません。
⑪まれに2年越しになる場合がありますが、ぼろぼろに食い尽くした朽ち木は取り替えてください。幼虫を大きくして大きな成虫を育てましょう。