犬のお手入れ-1
人間には毛髪がありますが、体全身の毛は退化して、わずかしかありません。それに対し犬は全身に被毛(コート)があります。被毛が汚損するのは外気やごみ、ほかのペットとの接触などによるもので、放置するとフケやカユミ、皮膚病の原因となります。これを防ぐために被毛の手入れ(グルーミング)が必要なのです。犬の皮膚は常に酸性に保たれているので、人間用の石鹸やボディシャンプーで洗うとアルカリ性に傾き、皮膚の細菌の繁殖を許し皮脂の分泌が盛んになり、皮膚病やカユミの原因となります。また大きな違いは、人間の毛は1本ずつ生えていますが、犬の被毛は束になって生えているということです。人間の毛髪よりも弱く、組織学的にも異なっているため、犬には専用のシャンプーが必要なのです。
犬の毛質や毛色、皮膚の状態によって使うシャンプーを選びましょう。
■全犬種用シャンプー
全犬種に使えるシャンプーです。室外犬用・室内犬用などで区別をしているものもあります。室外犬用は汚れ落ちが良く、室内犬用は室内で人と一緒に生活するので、体臭を抑える効果や煙草のヤニなどをとる効果のあるものもあります。
■ノミとりシャンプー
犬の体に付いたノミをとるシャンプーです。ただし、湿疹などの場合もあるので、かゆがるからといって必ずしもノミが原因とは限りません。状態を確認してから使いましょう。
■薬用シャンプー
犬の皮膚の状態が良くない場合に使用するシャンプーです。フケが出たり、異常にかゆがって引っかき傷をつくるなど、その症状により獣医師に相談し、使用するシャンプーを決めます。
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