夏の終わり、
困った様子の老夫婦が訪れた。
チェーンソーの刃が緩んで
使えなくなってしまったという。

覚えたばかりで自信がなかったが、
力になりたい一心で直し方を伝えた。
「ありがとう!」の言葉に、
この仕事の意義を感じた。

EPISODE 01 |
Mayumi Komura
小村 真由美
EPISODE 01 | Mayumi Komura 関東甲信ブロック 東京ゾーン 店舗 担当者
目の前のお客さまが
困っているから、
何としてでも
力になりたかった
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入社1年目の夏の終わり。真夏の繁忙期を超えて、仕事も少しずつ板についてきた頃でした。いつものように担当の園芸売場で商品を整理していると、70代くらいの優しげな老夫婦が大きな荷物を抱えてお困りの様子。
「どうかされましたか?」
「実は、チェーンソーを使っている内に刃が緩んでしまって、どうすればいいかなと思い……」

荷物から取り出されたのは、刃のチェーンがだらんと垂れ下がったチェーンソーでした。確かにこれでは使えない。先輩から習ったばかりで正直自信はありませんでしたが、何とか今すぐ力になりたいという一心で、ボルトをきつく締めると刃の緩みが直ることをお伝えしたんです。すると、ご主人の表情がパッと明るくなり、「それなら自分でも直せる!本当にありがとう」と満面の笑みを見せてくださりました。奥さんも「ありがとう、助かりました」と何度も言っていただき、心の底から喜んでくださったことが伝わってきました。

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ありがとうの一言が、
私の成長の原動力になる

お客さまがお困りの様子だったらお声がけして対応するのは、私たちにとって当たり前のことです。でも、お客さまはその対応に救われることがある。この仕事の意義を実感した瞬間でした。
「ずっと使っていた大切な道具が壊れてしまい、修理に出さないといけないかもしれない」
「買い直しになったら思わぬ出費で家計が大変」
お客さまは、さまざまな不安や期待を抱えてホームセンターに来店されます。特に、愛用している道具に不具合が起きたときは、すぐに解決したいけど本当に直るのか見通しが立たず、焦りやいらだちにも似た感情に苛まれることでしょう。

そんなとき、ただ修理やアドバイスをするだけでなく、お客さまのために何かもう一つ行動することで感動を与えられるんだと改めて思いました。そして、自分にも「ありがとう」という言葉が返ってくることで、自信と喜びの気持ちが湧き上がってくる。これが、成長の原動力になると感じています。インターネットでモノを買える時代に店舗へ足を運んでくださるお客さまは、何か分からないことを解決しに来られている可能性が高いです。そんな想いに応えられるよう、もっとたくさんの知識とスキルを身につけて、お客さまのくらしや生活を豊かにしたいですね。

「小村さん、お願い!」
お客さまから
頼られる存在をめざして
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数か月前の自分の仕事ぶりを、ふと思い返すときがあるんです。商品の品出し一つとっても、入社したばかりの頃はどれだけの量を持っていけばいいか分からず、店舗内を何往復もするなど無駄な動きばかり。でも、社員やパートの先輩方にアドバイスをいただいたり、皆さんの仕事の様子を観察したりすることで、徐々に効率的な動きを身につけることができました。日々、少しずつ成長していることを実感して達成感を味わえています。

直近の目標は、商品知識をたくさん蓄えること。今は園芸部門を担当していますが、人手が足りないときは他の部門をサポートすることもあります。お客さまからの質問に答えられないときは、お役に立てなかったことに悔しい想いをしてしまうので、苦手分野をなくせるよう社内試験にも積極的にチャレンジしたいです。

また、接客ではお客さまに応じて柔軟に対応することを意識しています。子どもを抱っこしているお客さまには手短に説明し、お話好きなお客さまには世間話も交えながら要望をお聞きする。ひとりひとりのニーズにお応えすることを続けて、いつかお客さまに名前を覚えていただくような存在になりたいですね。

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学生のみなさんへ学生のみなさんへ
学生のみなさんへ

DCMには、人柄においても知識の量においても、尊敬できる素敵な先輩や同期がたくさんいます。商品知識を習得すればするほど成長できますし、仕事の幅も広がるので、楽しみながら学び続けることが大切です。ひとりひとりのペースに合わせて成長できる環境ですので、ぜひ私たちと一緒にお客さまに喜ばれるお店づくりをしましょう!