DIALOGUE 01
これからの
“地域の在り方”を考える

少子高齢化に災害、環境問題……
さまざまな課題を抱える地域社会で、DCMが果たす役割とは何なのか。
そして、DCMだからこそ提供することができる価値とは何か。

PROFILE
齋藤 弓里子
齋藤 弓里子 Yuriko Saito
経営戦略室 主任

2018年より総務部を経験し、2020年11月に広報・CSR室へ異動。インナーブランディングのための社内報作成や社内コンテスト事務局を担当する。

藤村 裕一郎
藤村 裕一郎 Yuichiro Fujimura
DX戦略統括部 デジタル推進部
デジタル推進課 マネジャー

海外事業準備室で中国出店の調査を経験後、DCM大井競馬場前店、DCM白井店を歴任。2020年3月よりデジタル推進部に配属。

- THEME 1 - 地域における、
ホームセンターという存在の大切さ
藤村
岩手県出身で、小さい頃からホームセンターは身近な存在でした。入社後は中国進出をめざした海外事業準備室や店舗の副店長、店長などを経験し、現在はデジタル推進部で店舗の生産性や接客効率向上のためのシステム開発に携わっています。齋藤さんはなぜDCMに入社したの?
斎藤
「くらしの夢をカタチに」というDCMの理念に共感し、人生を豊かにするお手伝いがしたいと思い入社しました。親がリフォーム関係の仕事をしており、縁を感じたのもきっかけですね。入社後は総務部に配属され、2020年からは広報・CSRを担当しています。藤村さんは店舗経験が豊富なので、地域の方々と直接たくさん交流されてきていますよね。
藤村
そうだね。特に印象的だったのは、千葉県にあるDCM白井店の店長を担当していたときのこと。甚大な被害をもたらした台風15号が地域に直撃して、お客さまからの電話が鳴りやまないし、店舗にも常に人があふれかえっている状態で……その状況を目の当たりにしたときに、ホームセンターはなくてはならない存在なんだと改めて気づかされました。そして、何かあったときにも頼りになる地域のインフラとしての役割を肌で実感しましたね。
斎藤
緊急時にもお客さまのお役に立てるのがこの仕事の喜びですよね。私が広報・CSR担当の部署に異動したきっかけが、配属希望のヒアリングのときに「DCMのファンを増やす仕事がしたい」と答えたからなんです。まずは従業員の皆さんに会社を好きになってもらい、地域のお客さまにより良いサービスをお届けできるようになればという想いで、社内報などの制作に取り組んでいます。
藤村
社内報ではDIYのコツを紹介してくれているよね。あれ、店舗の社員はすごく参考になってると思うな。僕も毎回楽しみにしてるよ。
斎藤
ありがとうございます!楽しく社内報を読んでいただけるよう、これからも色々と工夫していきたいです。
- THEME 2 - 人々の、くらしに対する
意識の変化
藤村
新型コロナウイルス流行の影響もあって、最近はDIYのニーズが急速に高まっているよね。
斎藤
巣ごもり需要が増して、自分にあった快適な住まいや空間をつくりたいというお声が増えたと感じます。
藤村
DIYに関する情報がより多く発信されるようになったことによって、お客さま自身である程度下調べして来店されるケースが増えているし、店舗スタッフに求められるレベルも高まってきていると感じます。
斎藤
確かにそうですね。特に若い女性の間でDIY人気が高まっていると思います。軽量で機能性に優れた工具が増えたことで、気軽にチャレンジしやすくなったのかもしれません。
藤村
ミニマリストや断捨離といった考えがトレンドになることからも、自分にとって本当に必要なモノをしっかり選んで、くらしを充実させようというニーズが増えたのでしょう。あとは、地域の方々の災害に対する意識も高まっていると思わない?
斎藤
はい。災害に対する備えは当たり前のことになりつつありますね。DCMは災害時に地域への物資供給を行っており、災害対応はホームセンターの使命でもあると考えています。お客さまが必要なときに必要なモノを揃えていただけるよう、今後も災害対策に積極的に取り組んでいきたいと思います。
藤村
災害だけでなく少子高齢化や空き家問題など、特に地方ではさまざまな課題に直面しています。そんな中で、くらしのお困りごとや生活する上での「ちょっと助けてほしいこと」がサービスとして求められているのを感じます。モノを販売する以外にも、地域の方々のニーズを満たすサービスをもっと展開していきたいね。
斎藤
はい!たくさんのお客さまに寄り添い、お困りごとを解消できる存在をめざしたいです。
- THEME 3 - 「生活快適化総合企業」の名のもと、
地域に対してDCMができること
藤村
そのためにも、DCMブランドの商品やサービスをさらに開発していくことが大切になると思うな。2020年には、企業と連携して買い物代行プラットフォーム「PickGo」を導入しました。これは、買い物代行をお願いしたい人と届けてくれる人をマッチングするアプリで、「ちょっと助けてほしいこと」を解決するためのサービスなのですが、DCMだけではできないことでも、他の企業と連携すれば地域により良い新たなサービスを提供できるんだと確信しました。
斎藤
「企業や地域との連携」は、これからのキーワードになると思います。関わりの深い自治体と防災協定を締結し、物流センターに防災備品を備蓄するという活動に取り組んでいますが、今後も連携をさらに増やして「生活快適化総合企業」として、地域のお客さまの生活に貢献していきたいです。
藤村
少子高齢化という課題がある限り、お客さまの絶対数が減るのは確実。でもその分、地域やお客さまとのつながりをより濃くすることはできるからね。ホームセンターという枠に捉われず、企業や自治体と手を組んで社会課題を解決したいです。その他、力を入れて取り組んでいきたいことはある?
斎藤
DIYの専門家として、さらに存在感を発揮したいですね。DIYは「くらしの夢をカタチに」というDCMの精神そのものだと思います。それぞれのお客さまにとって快適な空間づくりをお手伝いするためにも、商品を提案するだけでなく、DIYのコツなど付加価値の提案もできるしくみをつくっていきたいです。
藤村
つくる楽しさを軸に提案できるようになるといいよね。売場も「こうつくると楽しいよ!」と打ちだすとか。店内に別のテナントである100円ショップを設けるという取り組みをしていますが、パーツを100円ショップで買って、道具をDCMで買って……といった相乗効果が生まれています。店舗でもネットショップでも、想定していたものだけでない、ワクワクする出会いを生み出したいです。
- THEME 4 - さまざまな課題を抱えながらも志す、
これからの“地域の在り方”
斎藤
高齢化社会が進むと「自宅の階段がつらい」「電気を取り替えるのが難しい」「建物が老朽化して地震が不安」など、さまざまなお困りごとが増えていくと思います。そういったお声に対して、DCMがどのような力を発揮できるか。手すりや介護用品、長く使えるモノ、防災用品などをご提案し、地域社会にうまく店舗を配置していけば、地域にとってさらに必要とされる存在になれると思います。
藤村
高齢化社会では自治体がカバーしきれない課題が増えていくだろうからね。これは、企業としてのチャンスでもある。自治体や企業と境なく連携して、サービスを提供していくことにDCMの意義があると思います。
斎藤
環境問題や持続可能性に注目が集まる中、SDGsに沿った商品をさらに開発・提案できるようにすることも大切です。ホームセンターは事業そのものがSDGsであるとも言えますので、他の業界をリードできるくらい積極的に取り組んでいければと考えています。
藤村
DCMはダイバーシティという観点でも積極的に取り組んでいます。女性の活躍はもちろんのこと、障がい者雇用率も高く、特別支援学校の就業支援も地域を問わず実施しています。地域の方々が雇用を通して活躍できる場としての役割も発揮していると思うな。
斎藤
そういう意味では、DIY分野をもっと大きくすることで、建築関係の職人さんを増やすことに貢献できるかもしれませんね。職人さんを企業として下支えして守っていくと同時に、専門技術のノウハウのハブとなることで、地域の方々の雇用やお困りごとを解決したいです。グループを統合して一社体制になったことは、お客さまにより良い価値を提供するためのステップアップ。この想いを社内に浸透させるためにも、広報としてさまざまな価値ある情報を発信したいです。
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