2018.01.31 セーターの洗濯頻度や上手な洗い方は?|ズバッと解決!<季節のお悩み相談室>

次にその「セーター」についてしまったと思しき「汚れ」は何かということを考え、ケア方法を判断することになります。「脇部分が汗でビッショリ」になってしまったのであれば、その汚れは「汗」ですね。
若干の皮脂が混じっているとはいえ「汗」の主成分は水分ですので、「水洗い」の可能な洗濯絵表示がなされているのであれば、たらいや洗面台などに30度以下のぬるま湯を溜め、ニットやシルク専用の洗剤を適宜溶かして軽く押し洗う、というオーソドックスな手洗い法が可能になります。洗濯機洗いもできる製品であれば、洗濯ネットに入れて「おしゃれ着モード」などで洗うこともできます。
下着の上に直接着ていたなど、脇汗でビッショリになってしまったそのセーターが肌に近い位置で汚れたもので、かつ家庭での洗濯が可能な製品であるならば、放っておかず速やかに洗ってしまった方が次回も気持ちよく着られることでしょう。
とはいえ、すべての「セーター」が家庭での水洗いに適しているわけではありません。しかし一回一回ドライクリーニングに出すというのも経済的ではありませんし、放置したことで脇汗型のシミを作ってしまっては後の祭りです。
そんなときには、とりあえずクリーニングまでの「つなぎ」のケアを講じておくという方法があります。その一つが、「拭き洗い」というものです。
清潔なタオルに、水で薄めたニットやシルク専用の中性洗濯洗剤を染み込ませ、汚れていると思われる脇下や襟もと、手首部分などを優しく拭き取ります。その後、水で濡らしたタオルですすぎ拭き、風通しの良いところでしっかり乾かします。
目に見える汚れではない、焼肉の臭いなどがついてしまったセーターは、入浴後の湯気の残る浴室内に、ふんわり干しておくと臭いが飛ぶので試してみてください。
「セーター」に限らず、衣類は皮膚に直接接するものほど皮脂や汗など体液由来の汚れが増え、外気に接する面が大きいほど食べこぼしなどの直接的な汚れのほか、空気由来の汚れ(花粉、ホコリ、泥砂、タバコの煙など)が付着しやすくなります。
その衣類の洗濯のしやすさに合わせて、その衣類の着方を考える、ということも、少しだけ意識にとどめておいてくださいね。
「コジット 洗濯塾の毛玉取りブラシ」
ハード毛とソフト毛のダブル植毛なのでソフトな衣類にも使える優れもの。必要以上に毛を取らないのでニットの風合いを保ちます。クリーニング屋さんも使っている毛玉取り。毛玉取りブラシ×1、専用ブラシクリーナー×1。
藤原さんもおすすめ!「本当はあまり毛玉ができるようなセーターは買いたくないのですが、こればっかりは着てみないとちょっとわからないところがあり、毛玉とりには忸怩たる思いで取り組むことが多いのです。とはいえ力任せにやりすぎるとますますセーターが傷んでしまう二律背反。セーターに限らずニット類は毛玉ができると途端にみすぼらしく見えてしまうので、毛玉をすくい取るように確実に採れるこういったブラシでお手入れできると、とても気持ちがいいですね。また着よう、という気持ちになれます。」