2019.01.23 「今月のBEST OF THE BEST」〜冬寝具の正しい選び方
さて、「寝床内気象」という言葉をどこかで耳にしたことはおありでしょうか? 「しんしょうないきしょう」。寝床に横たわっている、その身体と寝具のあいだには、決して広くはないものの「空間」が生じていますが、その空間部分の「気温」と「湿度」をあらわす言葉です。
日本睡眠科学研究所(※1)の調べによると、もっとも眠りにつきやすい、理想的な「寝床内気象」とは「気温32度〜34度」「湿度45%〜55%」だそうです。
もちろん眠りにつく条件には「寝床内気象」だけでなく、静けさや明るさなど多岐に渡りますので、そんな単純なお話ではありません。
でもこの数字を念頭に置くかどうかで、各々の寝床の整え方にはかなり差が生じるのではないかと思います。
意外に感じるかもしれませんが、私たちは冬場であっても、眠りながら多量の水分を身体から外部に放出しています。成人であれば一晩に少なくともコップ1杯程度、体格や年齢によってはそれ以上の水分が寝具に吸い込まれています。
また、ときどき夏よりも冬の方がふとんの中で汗をかいてしまう、と悩まれている方がいます。そんな方にお聞きしたいのですが、寝る前に熱めの風呂に浸かってそのままふとんへ直行するようなライフスタイルではありませんか? 寒さを懸念して寝室の暖房を強めすぎてしまう癖はないですか? 寒いからといって「あたたかシーツ、あたたか毛布、あたたかパジャマ」などを全て併用していませんか? ……心当たり、ありませんか?
汗による「寝床内気象」条件の悪化(気温と湿度の上昇)に加え、寝床外の気温の高くない冬季なわけですから、汗をかいてしまった後の冷えによる不快感もひとしおなのですよね。
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