2018.04.18 クルマの掃除、ニオイ対策~車内環境を快適にするために~ |ズバッと解決!<季節のお悩み相談室>

ファミリーカーって、どこか自宅の延長のようなところがありますよね。また運転し慣れたクルマというのは、身体の一部みたいな感覚になってくるもの。だから、それを他人から「超クサい!」なんて言われた日には! 想像するだけでもショックです。相手が子どもといえども。
ただ、子どもだからこそ「言ってくれた・教えてくれた」のかも知れません。もしクルマに乗せたのが大人だったら、本心では「クサい」と思っても、きっと黙っていることでしょう(自分だったら言えるかと考えても、なかなか言えませんよね)。また「ニオイ」というものは慣れてしまうと特別に感知しにくいものですから、そのクルマに乗り慣れている家族も、なかなか気づけないのではないかと思います。
それに「ニオイ」の原因になる汚れも、ニオイそのものも、突然に発生するというより少しずつじわじわと蓄積されていくものです(粗相や嘔吐などによる汚れや臭い以外)。この「じわじわ蓄積」を避けるためには、日常的に「汚れ防止、ニオイ防止」の所作を貫くことが大事なのですが、子育て中などではなかなか難しいもの。ですから、たまの掃除やお手入れで、そこは挽回しましょう。
クルマの臭いの元になる汚れとニオイ。その代表的なものにはマットの泥砂、そこが雨の日の靴の水分などで湿ることで繁殖してしまったバクテリアやカビ臭があります。車内で喫煙する場合はタバコのヤニ臭。また、エアコン内部でカビやバクテリアが繁殖してしまい送風がクサくなることもあります。
それから車内で飲食した際の食べこぼし汚れが、マット上やシート上で酸化しての悪臭。乗車中にかいた汗、肌の皮脂、垢などがシートにこびりついて酸化しての悪臭も「あるある」ですが、洗濯をあまり行わない寝具のニオイと同様、これらは自分自身と一体化しがちなので、本人には気づけない類のニオイだったりします(でも他人にとっては明らかに悪臭)。
こういった汚れ、ニオイをなくす(掃除する)には、まずマットなど外せるものは全て外して大きなゴミ、ホコリなどを掃除機で吸い取ります。業務用掃除機や乾湿両用クリーナーがあると便利ですね。車内のシート、足元の隅々も掃除機で吸っておきたいところです。
コンソールボックスなど各種内部ボックスにも食べカスやホコリなどが落ちていることが多いので、小銭などを間違って吸ってしまわないよう避けてから掃除機がけしておきましょう。その後マット等は洗浄、乾燥。消毒用エタノールでの除菌を行います。
ダッシュボード、アームレスト、シート、内窓など含めてはぜひ「拭き掃除」をしましょう。車内の悪臭には脂性の酸化臭が多いので、重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ剤水溶液(スプレー)や、市販のアルカリ電解水と比較的綺麗なタオル(ぞうきん)を併用して拭いたり、アルカリ剤の水溶液をしみ込ませた、使い捨てのウエット掃除シートなどを活用するのが良いでしょう。
カーエアコン(エバポレーター)については、内部まで自力でしっかり掃除するのがなかなか難しいもの。カビ臭などのニオイがあまりにもひどい場合には、車内の空気環境、ひいては健康のためにも、クリーニングを外注するのがおすすめです。