2018.02.28 上手に引っ越しをする方法とコツ|ズバッと解決!<季節のお悩み相談室>

卒業、入学や就職、転勤など、引越しを急がなければならない特段の事情がないのであれば、まず引越しは「ハイシーズン」、「繁忙期」は避けるが吉です。お知り合いのアドバイスは当を得ています。
なぜかというと、ハイシーズンの引越しには、リスクやデメリットが懸念されるためです。大きな理由としては、需要と供給の関係により、その引越し費用が往々にして割高になりがちであること。
年度末や年末年始、GWといったシーズンの縛りのみならず、土日、大安吉日などはやはり人気が高いために、希望の日時や条件も通りにくくなります。
逆に言えば、引越しはこの「ハイシーズン」、「繁忙期」さえ避ければ、希望の日時もかなえられやすく、場合によっては多めにスタッフを配してもらえることもあり得るのです。そういう意味でタイミングをはかり直すのは、引越しがうまくいくための大切な第一歩といえます。
あわせて、現在の住まいを手狭に感じての引越しの場合、多くは新しい住まいの方をより広く、大きくという意識が働き、実際そうするのではないでしょうか。しかし不思議なことに広い家に移ってもなお手狭感が残ったり、ほどなくまた広さに不満を感じたりということが起こり得てしまいます。
どうしてなのでしょう。その原因の一つには、「もとの住まいからの荷物の持ち込み」が、多すぎることが挙げられます。本棚やタンスや押入れなどといった収納の中身を段ボール箱に移し替えてみるとわかるものですが、私たちが所有しているモノの量というのは、想像以上に多いのです。
それが「タンス→段ボール」など、モジュールを替えると自覚しやすくなります。多くの生活に関わるモノは少量ずつ増えていくために、生活しながらではその総量を把握することがとても難しいのです。
ですから、たとえ新しい住まいの方が広い家になるとしても、古い大型家具や書籍、衣類などは一度、まとめてリサイクルショップに引き取ってもらうなどして手放したり、最小限の生活雑貨のみ残して本当に必要なモノの量を見極めたりという、暮らしそのものの刷新を「引越し」に併せて行うのは、引越し後の住まいの満足感を高める上でとても有効です。