2018.02.07 家の中で出来る簡単な花粉対策|ズバッと解決!<季節のお悩み相談室>

いわゆる「花粉症」の人々には、不思議なセンサーがついていますよね。ある地域で、ある日、皆がだいたい同時に「それ」を感知するのです。「今日、花粉が来た!」と。
ビルの中でも、お部屋でも、外出中でも、なぜかわかる。そしてその頃から天気予報の「花粉情報」も充実していくのでした。
かくいう「花粉」とは、どこからやってくるのでしょう。それが「スギ花粉」なら、もちろんスギの木から。主に近郊の植林地。東京周辺の場合、埼玉や東京西部、神奈川県西部あたりのスギ林から飛んでくるものであるようです。
ただ昨今ではスギの木以外にもヒノキや、口腔アレルギー症候群の原因にもなるシラカバやハンノキなど、さまざまな木の花粉が広い期間にわたって飛散し、私たちの健康に影響を及ぼしていることがわかってきました。素人判断で「スギだ」、いや「ブタクサだ」などと決めつけず、気になったら耳鼻科を受診して正確なアレルゲンを特定しておくことが必要です。
かくして花粉は飛んでやってくるだけあって、ほとんど目に見えないサイズの細かさです。その大きさ、直径20μm~40μm(マイクロメートル)ほど。
ちなみに髪の毛の太さが80μm(0.08mm)ですので、花粉もまとまれば、全く目に見えないということではなくなるわけです。
そんなマイクロサイズの「花粉」を、いかにして家の中に入れず、入ってしまったものは速やかに家の外に追い出すかと考えるとき、もっとも行ってはいけない家事があります。それは、「洗濯物の屋外干し」。次点が、「屋外での布団干し」です。
飛んできた「花粉」は、空気中に漂っています。それ自体の重みで空から「降ってくる」イメージを持ってもよいでしょう。そうして地面や道路やベランダに「積もって」いきます。そんな場所に、濡れた洗濯物を干すとどうなるかというと、降ってきた花粉、ベランダ床などに降り積もった花粉が、風に煽られ舞い上がり、洗濯物に付着してしまうのです。
濡れた繊維は付着した花粉ごと絡め乾いてしまいますので、取り込むとき多少振りはらったところで全部は落ちません。そのまま花粉を家の中に入れてしまうことになります。