2017.11.29 ガスコンロのガンコな油汚れをキレイにするお掃除方法は?|ズバッと解決!<季節のお悩み相談室>

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大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆。
現在は企画、広告、商品開発アドバイザーなど多様な業務に携わる。
TV「マツコの知らない世界」に1000個の掃除グッズを試した主婦として出演も。
著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など。
ただガスコンロの場合、厄介なのは吹きこぼれなどでの汚れが、熱で焼けた「焦げつき」に発展してしまった場合。「焼け」「焦げ」を生じてしまうと、一筋縄では始末しにくくなりますので、専用の(研磨剤入り)洗剤を使用したほうが余計な力を使わずに済みます。
またガスコンロのみならず、IHのガラストップの場合でも同様なのですが、過剰な力をガラスに与えないよう、せっかくの研磨剤がスポンジなどに吸収されないよう、食品用の「ラップ」フィルムを丸めたものをこの場の掃除道具として使用するのが勧められています。
具体的な掃除方法は、専用洗剤を汚れのひどい部分に垂らし、数分置いて汚れに洗剤のアルカリ成分を浸透させたのちに、ラップフィルムを丸めたものでこすり落とします。浮き出た汚れを取り去るため、濡れぞうきんや、ふきんのようなものですすぎ拭きを行い、アルカリ成分や研磨剤を残さないように始末します。
洗剤成分を含んだ専用のクリーナーも市販されています。汚れ落ちの良さに加えて使いやすさ、力の入れやすさなども計算されているので、汚れを思いの外溜めてしまった場合などに活用すると、省力できます。
従来のガスコンロに多かったホーロー素材のトップや、フッ素コート素材、また(ホーローにガラスコートをした)ガラスコート素材などの場合でも、基本的に「使用した都度、拭き掃除」ができれば、概ね汚れがたまらないのは同じです。
ややひどい汚れについても同様、汚れてから時間が経っていないものであれば台所用中性洗剤と、少量の水、スポンジ(柔らかい部分)を使えば、素材を損ねず概ねこすり落とせます。
汚れを溜めてしまったり、焦げ付かせてしまった場合には、市販のキッチン用弱アルカリ性洗剤などで汚れを緩めてから、スポンジたわしなどでこすり、最後は水分を残さないようボロ布やキッチンペーパーなどでしっかり拭きあげて仕上げます。
鍋などを載せる「五徳」部分の汚れについても同様に掃除しましょう。ただ、五徳は直火に触れる場所であるだけに、「汚れ」というより「焼け」てしまっている場合には元の見た目に戻しようがないので、ほどほどのところまで。
汚れが落ちないからと硬質な道具で力任せにこすったりすると、塗装やコート剤が剥げたり、もう元どおりにならない傷がつきかねないので注意してください。
ガスコンロまわりを上手に掃除するのに必要なのは、洗剤や道具よりも、むしろ短気を起こさないことかも知れません!