2019.01.15 家族を動かす、散らかりにくい収納はわかりやすさがポイント!

まず最初に、ちょっと残念なお知らせかもしれませんが、「家族みんなが自分と同じぐらいお片づけ意識が高いわけではない」ということを心に留めておく必要があります。
最近はSNSの普及により、キレイでスッキリとした素敵な収納インテリアのおうちを覗く機会が増えました。
すると、そんなおうちに憧れて、ビシーッとキレイに整った収納を作りたくなりますよね。
でも、人によってはそんなスッキリとしたおうちが素敵なのはわかっていても、それを実践しようとしないケースもあります。
「ちょっと散らかっていた方が落ち着く。」という人もいますよね。
「何でも手が届く場所にある方がいい。」と言うのも、もちろんその方が便利だから一理ありです。
その結果、お片づけが上手くならないまま今に至るわけですが、そんな人にいきなり“ビシーっとキレイ”はハードルが高すぎます。まず最初はあまり見た目にこだわり過ぎず、とにかく誰にでもラクに元に戻せる仕組み(収納)を作っていきましょう。
その快適さを味わえば、きっと家族のお片づけ意欲も高まっていきますよ!
もうひとつ我が家から例を挙げると、これは階段につけたフックに脱いだスーツをかけた様子です。
以前はこの階段から数歩先にあるリビングクローゼットを脱いだもの置き場にしていましたが、そのたった“数歩”が面倒で脱ぎっ放し、出しっぱなしになっていました。
そこで、脱ぐ場所のすぐそば、洗濯機やクローゼットに続く動線になっている階段にフックを取り付けたところ、脱ぎながら引っ掛けることができるので、ダイニングチェアに脱ぎっ放しが放置されていることが無くなり、一日の最後にはちゃんと片づけてくれるようになりました。
扉を閉めてしまえば見えないから、雑に掛けてあっても気になりません。
・扉を開ける
・蓋を取る
・モノを持って移動する
など、モノを元の場所に戻すまでの動作・歩数を減らして、今ある動線上に無理なく片付く仕組みを作ることができれば家族は協力してくれます。
自分の負担を大きく減らす工夫の一つにぜひおすすめしたいのがラベリングです。
「●●どこ?」「コレどこに仕舞うの?」と聞かれて、自分の家なんだからモノの場所ぐらい覚えてよ~とイライラすることはありませんか。
でも、考えてみれば、その場所を決めたのが自分だからすぐに場所を覚えるし、元の場所に戻そうとするのかもしれません。
だからと言って、家族みんなにすべてのモノの場所を相談して決めるなんてことは無理ですよね。
そこで、ラベルにモノの場所を主張してもらうのです。
・文房具
・メンテナンス用品
・救急用品
・取扱説明書
と、引き出しやボックスにラベルを貼るだけで、「ここを見たらあるんだな。」と人に聞くより早いと感じられれば自分で出し入れするようになります。
自分が必要な時にいつもそこにある快適さを何度も味わううちに、使った後はちゃんと戻すようになっていきます。
そして不思議なもので、そのラベルに当てはまらないモノが混じらなくなります。
我が家も、ラベリングをしっかりするようになってから「●●どこ?」と聞かれることは無くなりました。
私が1週間ほど入院していた時も、まったく問題なく過ごせていたようで、帰宅したときには全く散らかっておらずビックリしたほどです。
ラベリングは最初に手間はかかりますが、その後の効果は絶大で私はラベリングの魔法と呼んでいます。
ラベルライターが無くても、ホームセンターや100均などで売っているラベルシールに手書きで書くだけで大丈夫!
サイズ、素材などさまざまなラベルがありますので、ぜひお試しください。