2025.09.03 庭がある家の水害対策

都市部では地面のほとんどがコンクリートになり、降った雨は浸透できる場所がなく下水道や側溝へと流れていきます。一方、地面が土の庭でも、水たまりやぬかるみといった水はけの悪さにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
水害への備えや水はけの悪さなどの環境改善に期待できるのが、砂利や軽石などを使った庭づくり。排水が悪い場所に穴を掘り、砂利を敷き、土あるいはガーデンストーンなどの石を被せて仕上げます。地中に砂利を敷くと、砂利の隙間を水が伝って浸透していくといった、排水路としての機能が期待できます。浸透した水は、ゆっくりと排水されていきます。土が水を吸収しきれずに表面で溢れ、氾濫するリスクの軽減が期待されています。
砂利と、土あるいはガーデンストーンの間に、透水性がある防草シートを敷くと、水はけ効果が持続できておすすめです。砂利で作った水が浸透していく隙間に、土が入ると泥になります。その泥が目詰まりを起こし、かえって水はけが悪くなる可能性があります。防草シートは雑草対策にもなるので、水害対策と同時に草取りの負担軽減が期待できます。
河川や下水道から溢れた水・泥の侵入を防ぐには、土のうやブルーシートが有効です。お庭というスペースを活用し、家屋まで泥水が到達する空間・時間稼ぎができます。水の侵入を防ぎたい場所にブルーシートを敷いた上に、土のうを積み上げます。各段で交互に積んでいき、足で踏んですき間をなくします。積み重ねは互い違いにすることで、より安定した設置になります。ブルーシートは目安として、#3000(3000番手=3kg)のものが頑丈さ、厚みがちょうどよい。ハトメ穴があるとロープを通して固定できるのでなお良いです。雨漏り対策や壊れた場所の応急処置にも使用できます。
土のう袋は、土を詰め込んで紐で結ぶタイプ、水に浸して膨らむタイプなど様々。保管場所や作業の手間と相談して選びましょう。