2025.03.31 お庭のお手入れを簡単に!初めての方も分かる園芸機器の種類を解説

ご自宅のお庭、いつでもキレイな状態を維持したいと思うと、定期的なお手入れは欠かせません。とはいえ、手間や体力は最小限に済ませたい。そんなときは思い切って、園芸機器に頼ってしまいましょう。
今回は初めて園芸機器を使ってお庭のお手入れをする方に向けて、場所別の園芸機器について解説します。それぞれの項目でメリット・デメリット、どんな人におすすめかをお伝えします。あなたのお庭にピッタリの園芸機器を見つけてくださいね♩
メリット | デメリット | こんな方におすすめ | |
---|---|---|---|
コード式 | ・安定したパワー ・比較的静か、安価、軽量 ・コンセントにさすだけで動く |
・コードがわずらわしい ・作業場所が限定される ・断線に注意 |
・コードが届く範囲で使用する ・静音性を重視 ・安価で軽量なものを探している |
充電式 | ・場所を選ばず使用可能 ・簡単操作で複雑な手入れ不要 ・電動工具のバッテリーを使用可能な場合あり |
・使用時間に制約あり ・長時間の作業は不可 ・バッテリーが比較的高価 |
・操作や手入れが簡単なものがいい ・音や排ガス対策をしたい ・短時間で作業を行う |
エンジン式 | ・圧倒的なパワー ・燃料を注ぎ足せば長時間、どこでも作業可能 ・硬さの違う雑草もしっかりで刈り取る |
・音や振動が大きく、燃料分の重量がある ・メンテナンスが必要 ・操作にコツがいる |
・パワーにこだわりたい ・広範囲な山間部や畑で使用したい ・長時間に渡る作業を行う |
①コード式
コード式は、コンセントの電源さえあれば動かすことができ、一定のパワーで充電切れを気にせずに使うことができます。音が静かで軽量かつ、燃料の用意が必要ありません。排ガスを発生させないので住宅地でも使いやすいです。ただ、電源コードを差しながらの作業となるので、作業可能場所がコードの届く範囲に限定され、取り回しにも少々わずらわしさを感じる方もいるでしょう。作業範囲に電源を確保できる方や静音性を重視したい方におすすめです。
②充電式
充電式は、一番人気がある主流の動力タイプです。電源は充電バッテリーで、場所を選ばず使用が可能です。スイッチを押すだけでスタートし、難しい操作や複雑なメンテナンスは必要ありません。「パワーはエンジン式に劣る」と言われてきた充電式ですが、性能向上に伴い、お庭で使うのには十分なパワーで動きます。エンジン式より静かで排ガスを出さない点や、同メーカーの電動工具を持っていた場合、そのバッテリーを使用できる可能性がある点もポイントです。バッテリーに使用時間を制限されるため、長時間にわたる作業には向いていません。操作や手入れが簡単であることや音や排ガスを控えたい方におすすめです。
③エンジン式
エンジン式はガソリンなどを燃料として動き、圧倒的パワーの強さを誇ります。充電式が主流になってきた今も根強い人気があります。燃料を使用するので、長時間の運転が可能になり、燃料を補給すればどこでも長時間の作業に対応することができます。硬さの違う雑草も短時間でしっかりと刈り取ります。パワフルな分、音や振動は激しく、燃料分の重さがあります。エンジンをかけるための操作にコツがいるので、慣れるまでは操作を難しく感じるかもしれません。電源を確保できない広範囲の山間部や畑などで長時間使用したい方、雑草を短時間で刈りたい方におすすめです。
メリット | デメリット | こんな方におすすめ | |
---|---|---|---|
チップソー | ・耐久性が高い ・切れ味〇 ・美しい仕上がり |
・石がある場所には向かない ・キックバック注意 ・重い |
・広範囲、山林などの草刈りをしたい ・密集した雑草を刈りたい |
ナイロン刃 | ・扱いやすい ・キックバックがなく、安全性〇 ・際刈りが得意 |
・壁や塀の際刈りを
したい ・安全性を重視したい ・小規模な庭で作業を行う |
・操作や手入れが簡単なものがいい ・音や排ガス対策をしたい ・短時間で作業を行う |
金属刃 | ・耐久性に優れる ・強い切断力 ・丈夫で比較的長持ちする |
・重い ・定期的なメンテナンスが必要 ・キックバック注意 |
・広範囲で強い切断力を必要としている ・硬い草を刈りたい ・手入れして長期間使い続けたい |
チップソーは、切れ味が良く、耐久性に優れていることから現在主流のタイプです。刃の先にチップがついている刈刃を高速回転させ、効率的に枝葉を切断します。パワーに優れ、左右に振るだけで簡単に草刈りが可能です。石などの障害物にぶつかると持っている手に受ける反動が大きく、跳ね返ります(キックバック)。チップの切削能力も落ちるので、取り扱いに注意が必要です。鋭い刃で効率的に広範囲の草刈りをしたい方におすすめです。
ナイロン刃は、紐状のナイロンが回転し草を刈っていきます。チップソーや金属刃が石などの障害物にあたるとキックバックがあるのに対し、ナイロン刃はそれがないため、塀や壁の際刈りを比較的安全にすることができます。消耗品なので、頻繁に交換が必要で、切れ味はチップソーや金属刃には劣りますが、やわらかい草や一般家庭での草刈りをする方におすすめです。
金属刃は、円盤自体が刃になっているので、耐久性に優れ、強力な切断力を持った丈夫で長持ちする刃です。広範囲で雑草や硬い草などを刈るため強い切断力が必要な方、手入れを行い、長期間使い続けたい方におすすめです。チップソーと同じように、障害物にあたるとキックバックが起こる可能性があるので注意が必要です。
メリット | デメリット | こんな方におすすめ | |
---|---|---|---|
ロータリー式 | ・長い芝でも簡単にカット ・簡単手入れ ・ガツガツ刈れる |
・仕上がりが粗め ・音が大きい ・重量がある |
・頻繁に芝刈りしない ・長い芝を刈りたい ・手入れが簡単なものがほしい |
リール式 | ・仕上がりが美しい ・芝へのダメージが少ない ・静音性〇 |
・刃の調整が必要 ・長い芝を刈るのは苦手 ・こまめな芝刈りが必要 |
・美しい見た目を重視 ・静音性を重視したい ・手入れが苦でない |
バリカン式 | ・小回りがきく ・軽量 ・細かい作業が得意 |
・広範囲には不向き ・パワーに劣る |
・手入れに細かい部分が多い ・細部まできれいに刈り揃えたい ・大型の機械が入らない場所に使いたい |
ロータリー式は、草刈機と同じしくみの回転刃で芝を刈っていきます。長く伸びた芝生でも簡単にカットし、刃の交換ができる商品も多いため、手入れが簡単です。リール式と比較すると、仕上がりは粗め。仕上がりは粗めでも、手入れが簡単なもので芝を刈りたい方、長い芝を刈りたい方におすすめです。
リール式は、二つの刃で芝を挟み、ハサミのように芝をカットしていきます。したがって、この二つの刃の噛み合わせを調整する必要があります。長く伸びた芝を刈るのは苦手ですが、仕上がりはリール式に比べ、切り口がきれいです。仕上がりの美しさにこだわりたい方、定期的なメンテナンスが苦でない方におすすめです。
バリカン式は、刈り残しなど、最後の仕上げなどに使えます。小さな芝生であれば、これ一つで十分な場合も。大型機械が入れない場所に一つ持っておくと便利です。しかし、大きな芝生ではまかなうのが難しかったり、ハンディタイプの場合に腰を屈めて作業をする必要があったりします。柄がついていて立ったままできるタイプもあるので要チェックです。お手入れに細かな部分が多い方におすすめです。
片刃タイプは、片側だけに刃があるタイプで、前に向かって刈り込みます。両刃タイプよりも軽量で、片側にしか刃がついていないため、取り回しがしやすく、細かな剪定作業に向いています。反対に、両刃タイプと比べると効率は劣ります。形を細かく剪定したい方、小さな庭を軽く整える程度の方におすすめです。
両刃タイプは、左右両方に刃があるタイプで、より早く効率よく広範囲を刈ることができます。左右に刃があるので、片刃タイプより重くなる可能性がありますが、重量のバランスが取れ、体にかかるストレスを軽減できます。安定した操作性と短時間で効率よく広範囲を刈り取りたい方におすすめです。
また、ヘッジトリマーには、ハンディタイプとロングハンドルタイプなど様々なタイプがあります。手元での作業がしやすいハンディタイプ、数メートル延びるロングタイプ、ハンディとロングの機能をどちらも兼ね揃え、一台で何役もこなすタイプ等、多数の種類があるため、作業にあった商品を選びましょう。刈幅は100mmから700mmまで幅広くありますが、細かいスペースには200mm~300mm、標準的なもので350mm前後、を目安にしてみましょう。