2025.03.21 雪害で困った!雪解け時のお家まわりの点検と補修対策

アスファルトの穴ぼこ(ポットホール)、コンクリートのクラック(ひび割れ)、いろいろな場所の破損…雪解けとともにお家まわりの点検すべき場所とその補修方法をホームセンター従業員が解説します。
なぜアスファルトに穴が空く?
気温が高くなると雪が解け、アスファルトの小さなひび割れや継ぎ目に、雪解け水が入り込みます。その水分が夜に凍結し昼には解けます。凍ると膨張するので、その分アスファルトも膨らみ、ひびが大きくなります。そこに車が通り、車の重みや衝撃で膨らみが破損すると、さらにアスファルトがはがれていくので大きな穴が空いてしまいます。この穴は「ポットホール」といわれます。
駐車場の段差・へこみや道路への乗り入れ部分にもこのような穴が発生します。アスファルトの穴のフチはカクカクとして鋭いので、車のバンパーがやられ、タイヤのパンク、転倒など危険がいっぱいです。
アスファルトの補修は自分でもできる
大規模な補修は専門業者に依頼すると安心ですが、自宅駐車場のデコボコ、水たまり、数十センチ程度の穴でしたら、ホームセンターで売っている補修材で自力でもそれなりにきれいにできます。
補修範囲はそこまで広くない、見た目はそれなりに仕上がればOKで、穴や段差の補修や水溜まりの対策ができれば十分、という方は自分で補修してみましょう。車数台分の広い面積や路面だけでなく下地までチェックしたい場合は、業者に頼むと安心です。
一般的に売られているアスファルト補修材は、応急処置的な商品が多くあります。少しでも長持ちさせたい、しっかりと補修したい場合、補修材選びも重要です。補修材の粒子が小さいほうがきれいに仕上がりやすく、パッケージに記載されている強度や効果時間もチェックしておくとよいでしょう。
外壁や基礎、玄関先の階段や土間などのコンクリート部分に、いつの間にかクラック(ひび割れ)が入ることがあります。経年劣化が原因になったりしますが、寒冷地では凍結と雪解けがそれを加速させていることも多いです。
コンクリートは温度が上昇すると膨張し、温度が下がると収縮する性質があるので、温度差によるひび割れが生じます。目に見えない微細なひびに水分が侵入し、水分が凍結と融解を繰り返している間に新たなすき間が生じて、コンクリートの深いところまで水分が入ってしまうと、はじめは目に見えないひび割れもある日突然、表面に目立つ形で表れます。融雪剤に含まれる塩分もコンクリートの劣化を早めてしまうことがあります。
ひび割れや破損箇所を見つけたら、放置せずに早めに補修しましょう。小さなひび割れでも、放置するとそこから水分が浸透し、被害が拡大する恐れがあります。
表面的な小さなひび割れは、DIYでの補修が可能です。補修する際に、耐候性の高い充填剤やパテを使用します。場所によって細かい注意点はありますが、おおむね以下の手順で行われます:
①補修する面のほこり・油・水を取り除き、よく乾燥させます。
②補修部分に押し込むように充填します。必要に応じて補修部分の周辺をマスキングテープで保護します。
③必要に応じてヘラなどで仕上げます。
施工後1日はそのままの状態で静置する必要がありますので、天気を事前に確認しておくと安心です。
ひび割れが広い・深い、または外壁材自体の破損や剥がれ等がある場合、業者に依頼したほうが安心です。早めの対処が被害拡大を防ぎ、修理費用を抑えることにもつながります。