2024.06.25 トマトの雨対策【家庭菜園】

病気が発生しやすい

雨水による「泥はね」が病気の原因になる可能性があります。跳ねた土が野菜につくと、土の中のウイルスや細菌が野菜に付着し、茎や葉の傷口から侵入して病気になることがあります。
土の表面や内部が高温多湿になる梅雨時期は、病原菌も増えやすくなるため特に注意が必要です。

また、長雨や豪雨といった過酷な気象条件では、根に酸素が届かなくなり生育不良などを引き起こす恐れがあります。

トマトの裂果（れっか）が起こる

裂果（れっか）とは、文字通り果実がひび割れるように裂けてしまうことです。

裂果が起こる原因は高温・強い日照り・乾燥などがありますが、大雨で根からの急激な吸水によって果実が肥大し、皮が耐えきれずに起こることもあります。

裂果したトマトも食べることはできますが、風味が落ちてしまったり、割れた部分から腐ってしまい食べられなくなることもあるため、ならないに越したことはありません。

マルチング（泥よけ）を行う

これだけはやっておきたい雨対策、それは

「マルチング（泥よけ）」

です。

マルチングとは、土の表面をシートやフィルム、藁、バークチップなどの資材で覆うことです。
マルチングにはいくつかの目的があります。土の表面を覆うことで地温を調整したり、土壌の水分の蒸発を防いだり、雑草が生えてくるのを防いだりといった効果が期待できます。

梅雨時期の雨対策として、植物の株元をマルチングすることで「泥はねの防止」が期待できます。地植えしている場合は、マルチング用のシートや敷き藁で泥はねを防ぎましょう。

プランターで栽培している場合も、敷き藁やココヤシファイバーなどでマルチングしておくのがおすすめです。

トマトの病気や裂果の予防として「雨よけ」を施すのも一つの手です。
家庭菜園では、支柱とビニール資材を組み合わせて雨が野菜に直接当たらないようにするのが一般的です。

プランターや袋栽培のように、一時的に雨の当たらない場所に移動することができるものは、必ずしも雨よけが必要ではありません。
また、近年は品種改良が進み、家庭菜園用の品種で病気にかかりにくいものや、裂果しにくい品種も出ているのでそれぞれの環境に合わせて判断していく必要があります。

雨よけは自作することも出来ますが、支柱とビニールをそれぞれ購入する手間が省ける専用アイテムもあります。