2024.06.21 <雨の季節>自転車に安心安全に乗るための5つのポイント

自転車に乗る人にとって、雨の季節はなんだか嫌だし、心もとない…でもちゃんと準備すれば、雨の日でも安心安全に自転車に乗ることができます。雨の季節に自転車を楽しめる5つのポイントをご紹介します。
自転車用のレインウェア選びは、防水性能と通気性が最も重要なポイントです。一般的なレインウェアは、表面生地の裏に防水膜処理を施し、縫い目も防水テープ等の処理をすることで防水機能を果たします。さらに通気性を保つために、防水膜自体を防水性と透湿性を持ち合わせたものにしたり、通気性の良い裏地を設けるなど、デザインもさまざまです。
防水性能の指標として「耐水圧」があり、この数値が高いほど防水性があります。本格的な登山やアウトドアスポーツではなく、普段使いには耐水圧は小雨なら5,000mm、大雨なら10,000mmあれば十分な数値と言われています。
通気性の感覚と好みは人それぞれですが、「防水透湿性」のある生地であれば安心です。
・レインコート
丈が膝上まであり、コートみたいに羽織るタイプのレインコート。メリットとして、見た目やデザインがスタイリッシュなことや、脱ぎ着が楽なことが挙げられますが、下半身を完全にはカバーできないのがデメリットです。雨がそこまで強くない日や短距離の自転車移動に適しています。
・レインポンチョ
1枚の生地を頭からバックパックごと被るように着るレインポンチョ。荷物ごと防水でき、脱着が楽、軽量・コンパクトに携帯でき、おしゃれなデザインも豊富なので、自転車ユーザーにも人気です。ロングタイプであれば、自転車でも下半身が濡れにくい。ただどうしても風に煽られやすい、足元が見えづらいなどの危険はあるので、近場の自転車移動に適しています。
・レインスーツ
上下セパレートタイプのレインスーツは何といっても防水性能の高さです。上半身・下半身ともしっかり雨から守ってくれるだけでなく、動きやすいのも特徴です。ただ、どうしてもスポーティな見た目になることや、保育園の送迎など頻繁に脱着する必要がある場合は使いにくさを感じるかもしれません。長距離の自転車運転または激しい雨・風の時におすすめです。
防水シューズカバー
レインスーツでも足が濡れるのを防ぎきれないので、自転車用の防水シューズカバーがあると安心です。雨の日のペダルは滑りやすく、スリップ防止タイプのロングシューズカバーを付けることで安全性が増します。
荷物を雨から守るカバンカバー・カゴカバー
リュックに直接つけられるバックカバーや、荷物カゴごと雨除けするカゴカバーを準備しましょう。カゴカバーは普段からカゴに装着しておけば、急な雨も慌てずに済みます。
カビや劣化防止のため、使用済みのレインウェアは水で汚れを流し、風通しの良い場所でしっかり乾燥させましょう。定期的に防水スプレーを施してあげると、表面生地の撥水性能が保たれ汚れにくくなります。
スピード注意とスリップ防止
雨の日は路面が滑りやすくなっているため、通常よりもスピードを控えめにすることがおすすめです。カーブや交差点では特に慎重な運転を心がけましょう。
また、滑りやすい濡れた路面でいきなり急ブレーキをかけるとスリップの危険があります。自転車のブレーキは右側が前輪、左側が後輪ですので、後輪(左)→前輪(右)の順でゆっくりかけるようにしましょう。
車間距離の確保と道路状況の確認
雨天時はブレーキの効きが甘くなるため、前方の車両や歩行者との距離を十分に取ることが重要です。特に狭い生活道路では、前方後方だけでなく両サイドも注意が必要です。
常に道路状況を確認し、ほかの人の行動を予想して万が一の時でも回避できるように、いつもよりゆとりをもって自転車運転しましょう。水たまりには大きな穴が隠れていることがありますし、マンホールや下水溝の金属蓋は非常に滑りやすいです。これらを避けるルート選びも必要です。
チェーンのケア
チェーンに付いた水分を放っておけば錆が発生し、走りや変速性能の低下に繋がります。チェーンオイルや防錆潤滑スプレーを施しておくとさびにくくなりますのでおすすめ。また、雨に濡れた後のケアとして、雨水や汚れを落とすことや、メンテナンスオイルやスプレーで弾き飛ばすことがおすすめです。
フレームとその他のパーツの清掃
泥や汚れがフレームやギア、ブレーキに付着すると劣化が早くなります。しっかりと汚れを落とすために、柔らかな布で拭き取るようにしましょう。最も汚れているチェーン周りのほか、ハンドルやサドル下のボルト部分は雨が残り錆やすい部分ですので防錆ケアを。泥跳ねの部分は翌日固まってしまうとかなり落ちにくい汚れになりますが、走行後すぐケアしてあげることをおすすめします。必要に応じて定期的に自転車屋さんで点検を受けことも大事です。