2020.08.20 コロナ禍における防災意識の変化と対策の傾向(調査結果)
避難所に行くこと へ の抵抗感が強まった人が 7 割 。災害時は過半数の人が「自宅避難」。
今年の防災対策は、コロナ感染防止グッズ +「 自宅避難 」の備えを強化する人が多い。

「十分に対策している」は27%。対策しきれていない人は73%。
これまで自宅で行ってきた防災対策の進み具合について尋ねたところ、「十分に準備している」と回答した人は27%に留まり、「一部準備している」「準備していない」と回答した人は合わせて73%となり、依然、高い割合となりました。ここ数年、自然災害が相次いだことから、家庭での防災対策が進みましたが、未だ不十分でさらなる防災対策の必要性を感じている方が多いという結果になりました。
約7割の人が避難所へ行くことに抵抗感が「強まった」と回答。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて避難所へ行くことに抵抗感が強まったかを尋ねたところ、「非常に強まった」と回答した人は29%、「強まった」と回答した人は40%となりました。
約7割の人が避難所へ行くことに抵抗感を感じているということが浮き彫りになりました。
6割の人が避難所以外での、いわゆる「自宅避難」をすると回答。
コロナ禍で災害が起きた場合、どのような避難行動をするか尋ねたところ、48%の人が「そのまま自宅で待機する」と回答しました。
関連して「車中泊をする」10%、「親戚や知人宅で待機する」2%を合わせると、いわゆる「自宅避難」をすると回答した人が60%にのぼりました。また、「その時になってから判断する」と迷っている人も17%いました。DCMでは避難所に対する意識の変化が、いわゆる「自宅避難」を選択する傾向に現れていると推察しています。
避難所で不安なことは「避難所での感染」が過半数。
災害時、「避難所に行く」と回答した人に、避難所で不安なことは何かを訪ねたところ、45%の人が「避難所での感染」と回答しました。関連して「手洗いうがいができないこと」20%、「共有トイレの使用」17%、「自分が持参した物を使い続けることによる衛生面」7%という数字となり、新型コロナウイルス感染に関する不安項目が約9割を占める結果となりました。
DCMが開催する防災イベントでも関心が高く、電気が止まることへの危機感を持つ人が多いと見ています。
灯りに関しては、既に準備している懐中電灯の他に、部屋全体を灯すランタンへの買い替えや買い足しが考えられます。
防災専門家もランタンをリビング・寝室・トイレ等、主要となる部屋にそれぞれ置くことを勧めています。中でも、LEDランタンは省電力のため電池が長持ちし、防災用の主流になっています。
モバイルバッテリーは、普段から持ち歩いて使えるモバイルバッテリーと、繰り返し使用できる乾電池タイプに大別できます。これまで普段持ち歩いているモバイルバッテリーを防災用に準備した人が、乾電池タイプを新たに買い足しているケースも考えられます。
防災グッズの購入場所は約7割の人が「ホームセンター」と回答。
防災グッズはどこで購入予定かを尋ねたところ、「ホームセンター」と回答した人が68%で、最も多い結果となりました。