2018.03.12 引っ越しとご近所づきあい|暮らしの歳時記~今さら聞けないマナーと常識~

普段から階下の住人にご挨拶しておくことが大事です。フローリングであればラグマットやじゅうたんを敷くなど、まずは家庭でできる対策をしましょう。そのうえで、下の階の人に会ったときに、「いつも騒がしくて申し訳ありません」とご挨拶することも必要です。「何か気になることがあったら声を掛けてください」と添えておきましょう。
階下の人がご近所付き合いするタイプであれば、子どもと顔なじみにさせるのがおすすめです。例えば旅行や帰省のお土産を子どもに届けさせてみてはいかがでしょう。「いつもうるさくてごめんなさい」と、子どもが挨拶をすれば、もしかしたら相手の方も親近感を持って「あの子がドタバタしているのならしかたないか」と思ってくれるかもしれません。人間の心理として、知っている相手より知らない相手の方に不快感を抱くものです。子どもにとってもご近所づきあいのいい勉強になるはずです。
集合住宅の場合は、思わぬところで音が響く可能性がありますから、音が漏れることを前提に次のような気配りが必要です。
まずはひく時間帯です。他人の睡眠を妨害しないよう、朝が10時以前、夜は8時以降に弾くのはやめましょう。また、弾くタッチによって音の響き具合が違うので、午前中と夕方以降はなるべく弱めのタッチを意識して練習するとよいでしょう。もちろん練習中は必ず窓を閉め、ピアノのある部屋にはラグマットやじゅうたんを厚めに敷くことも忘れてはなりません。
マンションの管理人さんには「もしもピアノの音で苦情が来たらご連絡ください」と伝えておきましょう。「そんなに気にならないよ」など、管理人さん自身が気づいたことを教えてくれるかもしれません。両隣や上下階の人には、すれ違ったときに「子どもがピアノのお稽古を始めましたので、うるさかったら教えてください」とご挨拶する程度でいいと思います。
「子連れのマナー&おつきあい大正解BOOK」(主婦の友社刊)より