2019.02.08 ひな祭りの由来や意味とひな人形の飾り方|暮らしの歳時記~今さら聞けないマナーと常識~

ひな人形は初節句に妻側の実家から贈るのが以前のしきたりでしたが、現代ではこだわる必要はありません。豪華な段飾りのひな人形は、飾るにも収納するにも場所をとることから、住宅事情に合わないケースもあります。祖父母が張り切って豪華な段飾りを贈っても、贈られた側が困ってしまうことも。事前に率直な意向を確かめ、希望に添う品を贈ることが大切です。「好みの人形を買って」と現金を贈るのも一つの方法。この場合、金包みの表書きには「祝御初節句」とします。
その他の人が初節句やひな祭りのお祝いに招かれたときは、春の花のアレンジなど品物でお祝いをするのが基本です。適当な品物がなく現金を贈る場合は、表書きを「桃の花にかえて」などとするのがよいでしょう。
ひな人形は、子どもの代わりに厄を背負ってくれるといわれています。本来は子ども一人ひとりがそれぞれのおひなさまを持ち、別の人から譲ってもらうこともNGとされています。しかしながら飾るスペースや予算など現実的には難しいもの。たくさんのひな人形を飾れない場合はミニびなや市松人形を飾ってもよいでしょう。市松人形はもともと親戚や親しい人からの贈りものでしたが、一人一対のおひなさまを飾ることが難しい姉妹に、二人目から市松人形を贈り、飾る場合が多く見られるようになりました。
「伝統の作法と最新マナー 冠婚葬祭常識辞典」、「日本行事を楽しむ12ヶ月 くらしの歳時記」、「子連れのマナー&おつきあい大正解BOOK」(すべて主婦の友社刊)より
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