2019.10.19 風呂釜の掃除にはオキシクリーン!簡単&綺麗に汚れを落とすコツ
少しサボるとすぐに汚れてしまうお風呂場。特に夏の時期はカビ対策などお風呂場の掃除に時間を取られてしまいます。床や湯船などの目に見える場所は定期的に掃除していても、風呂釜の掃除はほとんどしていないという人も多いのではないでしょうか。しかし、風呂釜の掃除を怠っていると大変なことになってしまいます。浴槽の汚れが風呂釜に入り込み、こびりついた汚れが湯ドロとなり悪臭を放ちます。細菌が増殖し、ふたたび浴槽に流れ出てしまうのです。それに伴い小バエが発生してしまうこともあります。これではお風呂場が身体を綺麗にするための場所ではなくなってしまいます。
今からでも遅くはありません。ぜひ、あなたや大切な家族が快適なバスタイムを過ごせるよう、風呂釜の掃除法を学びましょう。
風呂釜が汚れてしまうのは、人の皮脂や入浴剤・ボディソープなどの成分のほか、水垢やカビなどの細菌、微生物などが合わさったものが原因です。これらが蓄積された結果、やがて配管から溢れ出し浴槽へと流れ出てしまいます。風呂釜は浴槽内の穴と繋がっており追い炊きや給湯の際に配管を通って水を循環させています。その構造により浴槽からの汚れが流れ込んでしまうため、定期的に掃除することが必要なのです。
そんな嫌な風呂釜汚れを簡単に除去してくれるのがオキシクリーンです。オキシクリーンは、酸素の力で汚れを落とす環境に優しい洗剤です。ホームセンターやネット通販で手に入れることができ、多くの主婦から支持されています。使用方法は、残り湯にオキシクリーンを入れて数時間置いて追い炊きするだけ。しかも、一緒に排水溝や浴槽の掃除までできてしまいます。時短で掃除したい人、一度に数カ所の掃除をしたいという人におすすめの方法です。以下、オキシクリーンの使用量やつけ置き時間など詳しく解説していきます。意外と知られていないオキシクリーンの注意点や風呂釜以外の掃除方法、汚さないための予防法などのお役立ち情報についても記載しています。
オキシクリーンは、粉状の洗剤でお湯に溶かすと酸素の泡が発生し、頑固な汚れを浮かせて汚れを落とします。追い炊きの状態で循環させることで、風呂釜の内部にまで行き渡り汚れを除去してくれるのです。塩素が含まれていないので嫌な臭いが発生せず、手に触れても安全。洗浄力・漂白力が高いので掃除が楽しくなる洗剤です。風呂釜掃除のほか浴槽や排水溝などの風呂場の掃除やカビ予防、レンジフードや台所などのキッチン周りの掃除、靴や衣類などの洗濯にとありとあらゆる掃除・洗濯に使用できます。つけ置きをしている時間に他の家事を行うことができるので忙しい主婦層に支持されています。
オキシクリーンが使用できないもの
金属やアルミ製品、塗装やコーティングが施されているものは使用できません。掃除や洗濯をする際はシルクやウールなど使用できない製品が複数あるので、使用前に品質表示を必ずチェックしましょう。
日本で使用されているオキシクリーンには、主にアメリカ仕様と日本仕様の2種類があります。アメリカ仕様の主な成分は、過炭酸ナトリウム(酸素系)、炭酸ナトリウム(洗浄補助剤)、界面活性剤(エトキシレート・アルコール)、柔軟剤、蛍光増白剤、香料・消臭成分です。日本仕様の主な成分は、過炭酸ナトリウムと炭酸ナトリウムです。どちらも使用量や仕上がりに大きな差異はありませんが、アメリカ仕様の方が泡立ちが良いので安心するという方が多いようです。
小さなお子様がいるご家庭はオキシクリーンベビーを検討されると思いますが、実はこの製品にも界面活性剤が使用されています。界面活性剤は、水分と油分を乳化させる働きをもつ成分で、一概に悪いものではありません。石鹸や化粧品にも使用されています。しかし敏感肌の赤ちゃんやお子さまがいる場合は、界面活性剤が使用されておらず環境にも優しい日本製のものが良いでしょう。
1.浴槽にお湯をためる
お湯の量は、風呂釜の穴から約5センチから10センチ上になるようにためます。お湯は残り湯でもOKです。風呂釜の穴がふたつある場合は、下の穴にタオルなどを差し込みフタをしておいてください。
2.オキシクリーンを入れる
ゴム手袋を着用し、浴槽にたまったお湯の中へオキシクリーンを入れます。使用量は、500~600g程度が目安です。付属の計量スプーンやキャップで換算すると、500〜1500グラムの量のオキシクリーンの場合は15〜20杯程度、4.98キログラムのオキシクリーンの場合は、4杯〜5杯程度が目安です。洗面器などにお湯を入れ、よくかき混ぜて粉を溶かしてから浴槽に流し入れます。
3.追い炊きする
40~50℃になるように数分追い炊きします。追い炊きでお湯を循環させることにより、風呂釜の奥までオキシクリーンを流し入れて汚れを取り除くことが可能です。少し熱めのお湯ですがこれくらいがもっとも汚れが落ちやすい温度です。やけどには十分に注意してください。
4.つけ置きする
約2時間そのままつけ置きしておきます。長い間掃除をしていなかった場合は6時間くらいのつけ置きが必要です。一晩つけ置きしても汚れが落ちない場合はもう一度最初から同じ手順でつけ置きを行ってください。
5.お湯を抜きすすぐ
2時間ほど時間が経ったら一旦全ての水を抜き、新しい水をためて追い炊きします。この作業が「すすぎ」となるため、2〜3回繰り返します。丁寧にすすぎをしないと後からオキシクリーンの粉が出てきてしまう場合があります。念入りに行いましょう。
6.フィルターを掃除する
風呂釜のフィルターを外し、歯ブラシなどでこすり洗いします。最後にシャワーですすいでください。
せっかく万能なオキシクリーンを使って風呂釜のつけ置きしているのに、風呂場やお風呂道具などを一緒に洗わないのはもったいないです。ぜひお風呂中オキシクリーンでピカピカにしましょう。
⒈浴槽で一緒につけ置きできるもの
風呂釜のつけ置きを行う際、少し多めにお湯をためてお風呂グッズを一緒につけておきましょう。お風呂の椅子、洗面器、石鹸置きなどの小物、お風呂のふたなど、お風呂場に置いてあるものを入れてください。2時間後に取り出して歯ブラシやスポンジなどをこすり洗いしてしっかりとすすげばピカピカになります。浴槽も少し磨くだけで綺麗になります。
2.お風呂の床もオキシ液をつけ置き
排水溝にビニール袋を設置し、その中に水を入れます。空気を抜きながら袋をしめることで排水溝の水が流れるのを防ぐストッパーの役割を果たします。そして床に付属のスプーンで1〜2杯の量のオキシクリーンを撒き、40℃〜50℃のシャワーのお湯をかけて床にお湯をはります。2時間以上つけ置きした後、ブラシでこすり洗いしてすすぐとピカピカになります。オキシクリーンでつけ置きした後は、若干ぬめりが発生します。特に床は滑りやすくなっているため、転倒しないよう注意してください。このぬめり汚れではないので、水で流して、気にならない程度になれば問題ありません。
3.蛇口や鏡はクエン酸がおすすめ
オキシクリーンはアルカリ性なので、同じアルカリ性の性質を持つ水垢掃除にはあまり適していません。そのため、酸性の性質を持つもので掃除するのが良いでしょう。家庭にあるものなら酢と水で代用できます。使用方法は、酢と水を同量で混ぜたものをスプレー容器に移し、鏡や蛇口にスプレーします。その後、ティッシュで覆いパックをして約30分から半日たったら水で洗い流します。酢の代わりにレモンで磨くのも良いでしょう。汚れが落ちない場合は歯ブラシなどでこすってからすすぎを行ってください。
風呂釜の汚れを防止するためには、月1回オキシクリーンを使った掃除を行うのがおすすめです。清潔な状態を維持できるので気持ちよく安心して入浴を楽しむことができます。しかし、難しい場合は入浴剤の代わりに重曹を入れて入浴しましょう。重曹は身体を温める効果があり、湯垢がつきにくくなるのでおすすめです。さらに残り湯で風呂掃除をしたり洗濯もできるので経済的です。
さらに、浴室全体を綺麗に保つ方法もお教えします。
洗面器や椅子
床に置いておくのではなくフックを使用して吊り下げておくと湯垢やカビがつきにくくなります。
浴室の壁や床
浴室を使用した後に冷たいシャワーをかけます。これだけでも良いですが、タオルで水滴を拭き、換気扇で浴室内を乾燥させるとなお良いでしょう。
鏡
窓掃除に使うスクイーズを常備しておき、浴室から出るときに水滴をふき取るようにしましょう。そうすることで、ウロコ防止になります。また、料理でレモンを使用した際は、レモンの皮でさっと鏡を磨くとレモンに含まれる酸性のパワーで綺麗に汚れが落ちます。
おもちゃやオブジェなど
使用したあとはバスタブや棚に直置きするのではなく、水ですすいでまとめてネットに入れて吊るしておきましょう。浴室内にあるものは置かずに吊るすのが鉄則です。
オキシクリーンは、ダンボールに入った大容量タイプのものから、プラスチック製のパッケージやボトルなどに入った少量タイプのものまでさまざまな種類があります。いずれも使いやすさや、おしゃれな収納のために別の容器に移して使用する方が多いようです。しかし、完全密閉の保存容器は使用NGだということを知っていたでしょうか。
オキシクリーンは微量の酸素を発生させているため、完全密閉された状態で保存してしまうとパンパンに膨らみ、爆発してしまう恐れがあるのです。そのため販売されているオキシクリーンにも小さな穴が開いています。あまり知られていないことなので保存する際はぜひ気をつけてください。保存するときは、市販の米びつや味噌ストッカー、プラスチックのコンテナなどがおすすめです。完全密閉でない限りフタ付きの容器は使用OKです。