2017.10.15 鏡の掃除方法!原因や場所に合った道具とテクニックで家中ピカピカ!
鏡は家のあらゆる場所に存在します。鏡の設置場所によって、鏡に付く汚れが異なります。一般的な鏡の汚れは、ホコリ、油汚れ、水垢の3種類です。まず、玄関や部屋に設置している姿見や鏡にはホコリが付きやすいといえます。人が動く場所に設置しているので、布製品から舞ったホコリが鏡につきやすくなるからです。次に、手鏡や化粧をするときの鏡は、化粧品の油汚れや手垢などの皮脂汚れが目立ちます。最後に、水垢は洗面台やお風呂などの水がかかりやすい鏡に付きやすい汚れです。
水垢ができやすい原因は、水道水に含まれる「カルシウム」「マグネシウム」「ケイ素」などのミネラルです。ミネラルが、空気中の酸素や二酸化炭素と結びついて白い結晶のような「水垢」になります。水垢は、付きやすく落としにくい頑固な汚れとして有名です。水道水に含まれる「ケイ素」というミネラルは、鏡の成分としても含まれています。水道水と鏡のケイ素は結び付きやすく、水垢が一度ついてしまうと強く結合してなかなか落ちません。浴槽や壁に付く水垢よりも、鏡に付く水垢のほうがケイ素の結びつきが強いので頑固です。洗面台やお風呂などの水がかかりやすい鏡は、特に注意して日頃のケアを行わないと落ちない頑固な汚れになって取るのが大変になります。
ホコリが原因の鏡汚れは、まず表面についたホコリを取り除くことから始まります。ぬれた雑巾を固く絞り、水拭きをしてホコリを取り除きます。雑巾を洗うのが面倒なときや、大量のホコリが付いているときは、使い捨て可能な新聞紙がおすすめです。新聞紙は窓ガラスの掃除にもよく使われますが、ホコリを落とすだけではなく、新聞紙に使われている油分が鏡に膜を張ってホコリを寄せつけなくする効果も期待できます。また、使わなくなった洋服やタオルなどの古布を適度な大きさに切って使っても良いでしょう。
雑巾や布を使って水拭きすると、布から出た小さな繊維が鏡に残ることがあります。そこで、今度は乾拭きします。鏡を傷付けないためにも、やわらかい布でやさしく磨きましょう。ガラス製品は乾拭きすることで、ピカピカと輝きを放ちます。乾拭きをするときは、やわらかなマイクロファイバー製の布やガラス専用の掃除用ふきんがおすすめです。
手鏡や化粧をするときに使う鏡は、化粧品や皮脂の汚れが頻繁に付きやすい鏡です。日ごろの掃除であれば、気軽に使い捨てできる新聞紙や古布がおすすめです。新聞紙や古布をぬらして絞り、汚れを拭き取ります。新聞紙や古布で取れない汚れや日ごろの掃除では落ちない汚れは重曹を使うのがおすすめです。化粧品や皮脂などの油汚れは酸性なので、アルカリ性の重曹を使うことによって汚れが中和されて落ちやすくなります。
しかし、重曹は研磨効果があり、粉のまま使うと鏡が傷つきやすくなるので注意が必要です。水500mLに対し小さじ2杯を混ぜてスプレーボトルに入れ、「重曹スプレー」にすると使いやすくなります。重曹スプレーを鏡に吹き付け、しばらく経ってから拭き取ると汚れが落ちます。
洗面台やお風呂の鏡に付きやすい水垢は、アルカリ性の汚れです。掃除をするときはアルカリ性の汚れを緩ませる、酸性の洗剤やクエン酸、酢、レモンなどの酸性アイテムがおすすめです。一般的な家庭用洗剤は中性で作られているものが多いので水垢汚れが落ちにくく、ついつい力を入れてこすってしまいます。強い力でゴシゴシこすると、鏡に傷が入ってしまうので注意しましょう。酸性の洗剤やクエン酸などの酸性のアイテムは酸の力で汚れを緩ませるので、力が必要ありません。
家庭での掃除には、においがなく安価で使いやすいクエン酸がおすすめです。水200mLに対し小さじ1杯を混ぜてスプレーボトルに入れ、「クエン酸スプレー」にすると使いやすくなります。クエン酸スプレーを水垢に吹き付け、しばらく経ってから拭き取ると汚れが落ちます。