2017.09.12 【換気扇の掃除法】お風呂場に潜むカビの原因やホコリを一気に綺麗にするコツ
カビは悪臭や視覚的な不快感をもたらすだけではなく、人体にも悪影響を及ぼします。具体的には以下の通りです。
皮膚トラブル
カビの中には肌に繁殖するものもいます。赤く腫れ上がりニキビのようなブツブツしたものができ、顔や背中など全身に広がる恐れがあります。胞子を吸い込んでしまうことで、アトピー性皮膚炎の原因になる危険性も考えられるので注意が必要です。
アレルギー症状
カビの胞子を吸い込むことで、喘息、肺炎などのアレルギー症状を引き起こす場合もあります。すでに既往歴のある方はさらに悪化してしまうこともあるでしょう。
感染症
身体にカビが発生してしまう真菌感染症を引き起こすことも考えられます。特に、抵抗力が低い子供やお年寄りは発症しやすいため注意が必要です。最悪の場合、カビが脳や肺などの身体の器官に入り込み重篤な症状となるケースもあります。
このように、カビを放置すると人体に影響を及ぼす可能性があります。大切な家族の健康を守るためにも、お風呂の換気扇は定期的に掃除するようにしましょう。
お風呂の換気扇の掃除は、想像しているよりも簡単です。特別なものは必要なく、ご家庭にあるもので掃除ができます。表面のホコリだけでは汚れを取りきれていないため、換気扇を外し内部にあるシロッコファンを取り出して掃除します。女性の方でも外すことができるので、その方法を覚えて実践してみましょう。
・お風呂用の中性洗剤 ※重曹、オキシクリーンなどを使用してもOKです。
・掃除用のブラシ
・スポンジ
・雑巾やタオル ※マイクロファイバー生地がおすすめです。
・ドライバーやレンチなどの工具 ※換気扇の化粧パネルを外すときに使用します。
・椅子や脚立 ※天井にある換気扇に手が届かない場合に使用します。
・マスクやメガネ ※ホコリから身を守るために使用します。
・ゴム手袋や軍手など ※汚れや手荒れが気になる方は準備してください。
換気扇には、シロッコファンを外すことができるものと外すことができないものがあります。外すことができないタイプでも、化粧パネルの外し方など手順4までは同様なので参考にしてください。
1.お風呂場を乾燥させておく
お風呂場が濡れていると転倒してしまう恐れがあります。床や浴槽が濡れている場合はタオルで拭いておくなどして乾燥させた状態にしておきましょう。
2.換気扇の電源を切る
換気扇が動いているまま作業するとホコリやカビを吸い込んでしまう可能性があります。また、作動した状態で作業すると髪の毛などが巻きこまれる恐れがあるので必ず電源を切った状態で掃除を行いましょう。
3.天井の位置まで手が届くよう椅子や脚立などを設置する
安定しない場合は無理をせず、誰かに支えてもらってください。
4.化粧パネルとフィルターを外す
ドライバーを使ってネジをゆるめて化粧パネルを取り外します。中に入っているフィルターも取り外します。製品によって下に引いて外すものや、つまみを引っ張って横にスライドさせるタイプなどさまざま。取り扱い説明書を確認しましょう。
5.シロッコファンを外す
ドライバーを使って角にとめてあるネジをゆるめて外します。最後に真ん中にとめてあるナットをレンチでゆるめて外します。シロッコファンは重みがあるので慎重に扱いましょう。
半年以上お風呂の換気扇を掃除していないという人は、まずはこちらの方法でしっかりと掃除しましょう。まずはシロッコファンを外せるタイプの掃除方法から説明します。
1.洗剤でつけ置きする
中性洗剤を直接シロッコファンにかけておきます。フィルターや化粧パネルは洗面台などにお湯を張りその中に浸し、上から中性洗剤を吹きかけます。つけ置き時間はだいたい30分が目安です。重曹やオキシクリーンを溶かしたお湯につけておいてもOKです。
2.待っている間に換気扇の周りやドラム内を掃除する
まずは掃除機やマイクロファイバー製の雑巾などを使用しホコリを取り、水拭きしておきます。シロッコファンが取り付けられていた換気扇本体部分をドラムといい、この部分は汚れがたまりやすいので爪楊枝や竹串などを使って細部まで掃除しましょう。
3.こすり洗いする
30分経過したら、シロッコファン、フィルター、化粧パネルをブラシやスポンジなどを使ってこすり洗いします。
4.タオルで拭き取り乾燥させる
洗剤を十分すすいだらタオルで水分をふき取り、完全に乾燥するまで待ちます。
5.元の状態にセットする
すべてセットしたら最後に換気扇の電源を入れて正常に作動するかチェックしましょう。音が鳴るなど異変を感じた場合は販売元業者に連絡して指示を仰いでください。
次に、シロッコファンを外せるタイプの掃除方法をご紹介します。
1.洗剤でつけ置きする
フィルターや化粧パネルは洗面台などに水を張りその中に浸し、上から中性洗剤を吹きかけます。つけ置き時間はだいたい30分が目安です。
2.シロッコファンのホコリを掃除機で吸い取る
まずはホコリの除去からはじめます。換気扇全体のホコリを掃除機で吸い取ります。爪楊枝や竹串などを使って細部まで掃除しましょう。
3.雑巾で拭く
お湯と中性洗剤を混ぜたものを雑巾に浸し、固く絞ってシロッコファンを拭きます。
4.元の状態にセットする
動作状況を確認し、異常を感じたらすぐに販売元業者に連絡してください。
いくら簡単だからといって毎回、換気扇のネジを外して内部まで掃除するのは面倒ですよね。いちど念入りに掃除したらしばらくは簡単な掃除をすれば綺麗な状態を維持することができます。
1.フィルターを外し掃除機でホコリを取る
換気扇の化粧カバーのホコリも取っておきましょう。
2.雑巾で汚れを拭く
お湯と中性洗剤を混ぜたものを雑巾に浸し、固く絞ってフィルター、換気扇の化粧カバーを拭きます。中性洗剤の代わりに重曹やオキシクリーンを使用してもOKです。
とにかくホコリを溜めないことがポイントです。面倒に感じることなく気がついたときすぐに掃除ができるよう、掃除用具をひとまとめにしてなるべく浴室の近くに収納しておくのがおすすめです。いちいち掃除用具を取りに行くという行動自体がストレスとなり面倒に感じてしまうので、それを避けるひと手間がやる気に繋がります。
お風呂の換気扇を掃除する頻度は、上記で紹介した『普段の簡単なお掃除編』の簡単なお掃除は月1回程度が理想です。月末や月初など掃除する日を決めておくと忘れずにすみます。『大掃除編』の念入りなお掃除は年に4回程度が理想です。例えば、春・夏・秋・冬の季節ごとに1回掃除することを覚えておき、習慣にすると良いでしょう。掃除するときは必ずマスクや手袋を装着して行い、カビが人体に入り込むのを阻止してください。
長年掃除をしていない場合
汚れを長年放置していた換気扇は、上記の方法でも綺麗に汚れが落ちない場合があります。カビに強い塩素系洗剤や除菌スプレーなどを用いて掃除するのが一般的ですが、換気扇の素材によっては使用できないものもあります。そんなときは無理をせずに専門業者に依頼するのもひとつの方法です。専門業者は業務用の高圧洗浄機などを用いて、長年蓄積された頑固な汚れを簡単に綺麗にしてくれます。一度プロの技で綺麗にしてもらったら、この状態を維持したいという気持ちになり掃除をする上でのモチベーションアップにも繋がるでしょう。
お風呂の換気扇の汚れを防ぐためには、やはり定期的に掃除をすることです。ホコリが溜まると換気扇が作動しにくくなりカビが発生する原因にもなるので後々掃除が大変になってしまいます。気がついたときにマイクロファイバークロスやティシュなどでホコリをふき取るのも効果的です。
換気扇の化粧パネルの上に貼っておくだけのお掃除フィルターも販売されています。これなら汚れが目立ってきたタイミングで貼り替えるだけなので、手軽に掃除ができます。
このように、簡単に換気扇のホコリを防止できるグッズなども駆使しながら汚れを放置しない生活を心がけることで、清潔なバスルームを保つことができるのです。ひとりで掃除するのが難しい場合は、今月はあなた、来月は旦那様というように家族で作業を分担するのも良いでしょう。