2022.07.08 木材を安全かつ正確に、直線を切ることができる電動丸ノコ

電動丸ノコは高速回転する刃で安定して切り進むので、切り口もなめらかです。切断する材料が多い家具やウッドデッキの製作では、作業効率アップのために使いたい工具です。
コードタイプが主流だった電動丸ノコにも、最近は充電式のコードレスタイプが増えてきました。電源はバッテリーなのでコードタイプに比べても取り扱いやすく、初心者にも扱いやすいといえます。
①トリガースイッチ
引くとノコ刃が回転し離すと止まります。
②ロックオフボタン
安全機能です。このボタンを押し込んだ状態でないとトリガースイッチを引けません。
③ベースプレート
材料に押し当てて本体を安定させるための金属板です。
④スライド安全カバー
作業しないときの刃を覆います。切り進めると材料に当たって開くようになっています。
⑤ベース固定ノブ
ベースプレートを固定しているネジです。緩めるとベースプレートの角度を変更できます。切断傾斜角度の調節ができます。
⑥平行定規固定ノブ
付属の平行定規を固定するためのノブです。
⑦ノコ刃(チップソー)
ノコギリ刃がついた円盤状の切断工具です。木工用、金属用、樹脂用などがあります。
⑧バッテリー
電源用のバッテリーです。複数用意することで連続した作業が可能です。
⑨切り込み深さ調整クランプ
ロックを解除することでベースプレートの角度調整ができ、材料に対してのノコ刃の切り込む深さ(刃の出具合)を調整することができます。
⑩安全カバー
ノコ刃を覆っている安全用のカバーです。
電動丸ノコのノコ刃(チップソー)の取り付け、交換の際は安全のために必ず電源を切り、バッテリーを取り外した状態で行って下さい。
またノコ刃には素手で触れずに、手袋などで手を保護した状態で作業を行いましょう。
ノコ刃の固定には、ノコ刃固定ネジを使用しますが、交換や取り付けを行った際は、このネジがしっかり締まっていることを確認してから電動丸ノコを使用するようにしましょう。
ノコ刃は規格があっていれば市販のものを取り付けることが可能です。ノコ刃の規格には代表的なものに、145mm、165mm、190mmの3種類がありますが、必ずその電動丸ノコにあったものを取り付けるようにしてください。
電動丸ノコを使用する場合、木材など切断する材料の厚みにあわせて切り込み深さ(刃の出具合)を調整する必要があります。ノコ刃が出すぎていると電動丸ノコへの負荷が増えるなど危険なことがあるので、材料よりノコ刃が少し出る程度の量に調整しましょう。
なお、切り込み深さの調整作業を行う場合は必ずバッテリーをはずして、誤って動作しないように安全を確保した状態で行ってください。こちらの電動丸ノコの場合、切り込み深さの調整方法は以下の通りです。
角度をつけて切断する場合
大抵の丸ノコは、最大45度まで刃を傾斜させて切断することができます。ベースプレートを調整して角度をつけて切断することで、例えば額縁などの枠もの、棚などの箱ものなどのパーツの切断面を正確な角度でカットすることができます。
枠どうしを45度で突き合わせて組み合わせる時などに活躍してくれます。
平行定規を使って真っすぐに切断する方法
電動丸ノコで材料を正確に真っすぐ切断する場合、付属の平行定規を使用することで材料の端と平行した切断が可能になります。
こちらが平行定規です。T字となっている突き当て部を、板端に沿わせながら丸ノコを進めることで、板の端と平行にそろった正確な直線で切断が可能になります。