2022.04.08 ブレード交換で切断、研磨、剥離ができるマルチツール

切断、研磨、剥離などといった作業を一台でこなすことができるのがマルチツールです。一般的な電動工具のように回転や振幅運動によってブレードや研磨パッドを作動させるのではなく、振り子運動によって刃を細かく振動させることで様々な作業を行うのがマルチツールです。
振り子運動なので、ブレードが稼働する幅がとても小さく、作業スペースが限られた狭いスペースでも使用が可能です。そのため壁のキワの切断や窓抜き、すき間を埋めているシーリング材の除去などにとても便利に使えます。
すでに替えのブレードも様々な材質、形状のものが販売されており、木工、金属、タイルなど幅広い素材の切断や研磨などが可能です。
さらに、ブレードが回転する丸ノコなどの場合、使用中にキックバック(ノコ刃が木材に挟まり反動で丸ノコが進行方向と逆に跳ね上がる現象。)が起こることもありますが、マルチツールのブレードはキックバックや巻き込みが発生しないという特徴があります。そのため比較的安全性の高い電動工具ともされています。
ただし、マルチツールによる切断能力は丸ノコやジグソー、レシプロソーなどに比べてあまり高くないため、DIYの際に木材を寸法通りにカットするという作業にはあまり向いていません。狭いスペースでの研磨や穴あけ、窓抜きなど適した用途を見極めて使用することが大切です。
マルチツールの各部紹介
本体背面のレバーを反時計回りに目いっぱい回します。するとフランジボルトの固定を解除できるのでフランジボルトを押しながら時計回りに回して抜き取ります。
交換するブレードをブレードホルダーの突起に合わせて装着し、フランジボルトを取り付けて押しながら反時計回りに回しブレードを固定します。背面のレバーを回して元に戻したらブレードの交換が完了です。
マルチツール用のブレードには様々な種類があります。規格としてはスターロックと呼ばれるものが一般的で、レバー操作だけでブレードを簡単確実に交換できるとても便利なシステムです。そしてこの規格に合ったブレードが現在は多数販売されています。
まず、金属や木材、モルタル、FRP、タイル、コーキング材など幅広い素材にあったブレードがあり、また切断用、切削用、研磨用、スクレーパーなど用途によってもブレードは変わってきます。
マルチツールはその名の通り、幅広い用途に対応できる工具だからこそ、どのような目的に使うのか明確にした上で最も適したブレードを選ぶことが大切です。
使用商品